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私は春が嫌いだ



私が四季の中で1番嫌いなのは春だ。

理由はたくさんあって、いろんな虫が活発になって出てくるところ、どんな服を着たらいいのかわからなくなるところ、気温が不安定になるところ、花粉が飛び始めるところなど。他にもたくさんあるけれど、私が春を嫌う1番の理由は「出会いと別れがあるところ」なんだと思う。



私は出会いと別れ、どちらも苦手だ。

出会いが苦手な理由は、人見知りで新しい環境になれるのがすごく遅いからだと思う。
私はかなりの人見知りで全くの初対面の人と接する時は怖さまでも感じ、猫をかぶってしまう。

それから私は新しい環境になれるのも苦手で、とても遅い。
小学一年生になってすぐの時新しい校舎にすぐ慣れることが出来なくて、また人見知りということもあり同じクラスに友達がいなかったため移動教室に行くのに1人で移動し、その結果校舎内で迷子になり泣きながら彷徨っていたところを見知らぬ先生に助けてもらう、ということがあった。
中学生になりたての時も電車を乗り間違えないか、最寄り駅から学校までの道で迷子にならないかなど沢山の不安を抱えながら学校に通っていた。
高校生になった今も、やっと最近高校生活に慣れてきたなと思えばもう高1が終わろうとしているところで、自分の環境適応能力の低さに驚かされることも少なくない。
塾でも1年通っただけじゃ講師の先生に慣れないし、クラス替えも小学校の時からずっと毎年憂鬱な行事の1つであった。
私の学校も新学年にあがると同時に新しいクラスになるが、新しい担任や友達と出会うのが不安で、若干の怖さも感じている。担任もクラスメイトも今のままでいい、というのは小学生の時からクラス替えの度に毎年思ってきたことで、今年もまたその感情を抱いているわけであるがやっぱり何回経験しても春は好きになれないなぁと思う。

また、私は別れも苦手だ。いい友達だったのに、いい先生だったのに、今日で最後だと言われると一生の別れかもしれないと思ってしまってすごく悲しくなるし、ずっとこのままでいいのになんて叶いもしないようなことを考えてしまったりする。
小学6年生の最後1週間は毎日泣いていたし、卒業式でも大泣きした。クラス替えをする時もクラス替えなんてなくていいのに、ずっとこのクラスでいいのにと毎年思ってきた。



それから、自分がすごく別れに弱いのはまだ私の周りで亡くなった人が誰もいないからではないかと思っている。
両方の祖父母、親戚、友達、知り合いなど知っている人は全員元気に今も生きているため、私はお葬式に行ったことがない。
今はどの知り合いも元気だからあまり心配はしていないけれど、いつか誰かの死と直面することはこの先絶対あるはずだから…その時自分が耐えられるかはすごく心配していることのひとつである。

もしそんな辛いことがあっても乗り越えていけるような、強い人間になりたいと思う。

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