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カールのうすあじを食べた結果

去年こんな記事を書いた。

道端にカールの袋が捨てられていたのを見て書いたものである。

このカールのうすあじvsチーズあじや、ポテトチップスのうすしおvsコンソメパンチの論争は、2025年も世間を賑わすだろう(世間とは君じゃないかby『人間失格』)

さて、カールのうすあじだが、「一度も食べないまま人生を終える」のは何だかもったいない気がしてきた。

こちらにも「明日は今日とは違う自分になる」と自分で書いているではないか。これはあれだ、食べなさいということなのだ。きっとそうだ。


というわけで買ってみた。

「明日は今日とは違う自分になる」という目標は、『仕事は楽しいかね?』を課題本にした読書会を行ったときから目標にしているものである。毎年目標にしているから1/1には「あ、そうだった」と思い出して今年こそはと思うのだが、日々「明日は今日とは違う自分になる」と意識するのはなかなか難しい。持つのはせいぜい3日というところだ。

しかし単純な話、カールのうすあじを食べさえすれば、うすあじを知らない自分から知っている自分に変化するということである。いやそういうことじゃないとも思うのだが、そういうことの積み重ねがやがて大きな変化につながるのかもしれないしつながらないのかもしれない。




食べた結果……






うますぎやろがい!!





おいしかった。パッケージにもあるように、だしの旨みを感じる。チーズあじも一緒に買っていたので食べ比べてみたところ、チーズあじの濃さには負けてしまうため、同時に食べるのはおすすめしないということも分かった。何だか当たり前のことをさも大発見かのように書いてしまったが、カレーが全ての味を包んでしまうようなもので、濃いものというのは自己主張によって他の味を包んでしまうのだ。というわけで食べ比べはすぐにやめて、うすあじ単体で食べてみる。別個で食べてみると、繊細で奥行きのある味に、もう一個、もう一個と手が伸びた。一個一個が軽いので、うっかり全てを食べてしまうところだった。

こうして私は新年早々にして「明日は今日とは違う自分になる」という目標を達成してしまった。何て気分の良い年だろう。

もしも面接で「どう変わったのですか?」と聞かれても、明確にはっきりとこう答えることが出来る。

「カールのうすあじの味を知りました」

と。

一発不採用である。

おしまい。

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ののの@彩ふ文芸部(彩ふ読書会)
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