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【休職82~88日目】ゾワゾワ、テスト直し、内定、20年ぶりの母校

休職82日目
4時台からポツポツと目が覚める。5時頃起きた時、希死念慮を含めたどんよりしたものが体をゾワゾワと上がってくるのを感じた。唸って追い払おうとしたがうまくいかない。自分の中の子供の部分(インナーチャイルド的な)を守ることに集中してもう一度寝ることを試みた。一瞬うとうとしたらどんよりは去っていた。子供達が起きるまで、布団のなかで塩谷舞さんの本を読んだ。


休職83日目
図書館で全巻借りていたうさぎのさとうくんシリーズの返却期限が来てしまった。母子でたいそう気に入って、毎日読んでいたのに。
さとうくんのいない我が家は何か欠けている気がする。やはり購入しよう。

ぐったりするので、スマホゲームをしながらメンタリスト(アメリカのドラマ)を見る。頭を空っぽにしたいときはメンタリストを見るに限る。今まで何周したことか。

長女が塾の試験の結果を持って帰ってきたので、一緒に直しをやる。私は小学生時代オール5しか取ったことのないような子だったので、普通かちょっと賢いくらいの長女に対し「な!ぜ!そんな問題もわからないの!」と思ってしまう。我ながら最悪と思いつつ、「私の中の子供の私」が「これくらいわかるでしょ!!」と叫んでいる。イライラを悟られないよう必死に押し殺した。

休職84日目
次女が優しい声で、「ママ、ずーっといっしょにいようね」と抱きついてきて、尊さに涙が出た。

休職85日目
都会へ最終面接に行く。「本当は面接で聞いちゃいけないんだけど」と断りを入れつつ、「仲間になる人のルーツを知りたいと思っている」と社長に言われ、私も自分のネガティブなところや自己肯定感の低さを知ってくれた方が手っ取り早いと思ったので、生い立ち等々を可能な範囲で洗いざらい話した。体調が悪くあまり働けないことも伝える。
別の会社の方が志望度が高かったが、面接を通じて大逆転。あーーーこの会社に入りたいなーーーでもあけすけに話しすぎたなーと思ったらその場で内定になった。唐突な転職活動終わり。
とはいえ、きっと会社側も学歴に釣られてる部分はあるよな・・・としょんぼりした気持ちになる。学歴の割にあんまり仕事ができないことが露呈するのはいつになるだろうか・・・

休職86日目
長女が学校で自転車安全教室を受講して、3級の免許(風)カードを持って帰ってきた。ホクホクしている。一緒に自転車で次女のお迎えに行ったら、もっときちんと角で止まれと怒られた。気をつけます。

休職87日目
内定をいただいた会社のオファー面談をオンラインで受ける。人事担当が出てくると思ったら社長だった。思ったより待遇も福利厚生も良い。おそるおそる「給与は本当にこれであってますか・・・?」と聞いてしまい、笑われた。現職の上司だったらここで「その分、入社してから期待してるから給与に見合った頑張りをして」と言質を取りにくるが、この社長さんはそういうことは言わないようだった。言われると萎えて、言われない方がやる気が出るタイプなので、大変ありがたい。私がそういうタイプだと見透かされている気もする。「このまま内定を受けたいが一応夫に報告が必要なので、来週お返事する」と伝える。

休職88日目
母校の中学・高校の文化祭に行った。一応、子供の中学受験のためにという名目だが、まだ小3なのでほぼ家族で遊びに行ったというだけ。

卒業してから1回も来ていない。
昨晩、私のことを覚えてる可能性がある先生をノートにリストアップし、ばったり遭遇したらご挨拶できるよう準備をしておいた。

到着して屋台のご飯を食べていたら、早速高2の担任の先生を発見。私のことを覚えてなくても、世間話程度はできるだろうし、えーい話しかけちゃえ、と勢いをつけて椅子から立ち上がる。
が、近づいておそるおそる卒業年度を述べた途端「ああ、アイリスさん!」と言われ、「ええええ!」と叫んでしまった。名乗る前に?!わかるの?!
びっくりして「よよよよよく覚えてましたね・・・」と震えていると「いま、パーッと記憶が蘇りました」とニコニコしている。教師ってすごい。すごすぎる。

忙しいところお邪魔しても悪いと思い、手短に近況報告をして別れた。思ったよりも喜んでいる自分自身にびっくりする。ほぼ20年ぶりに出くわした1生徒を忘れないでいてくれたという喜びは、他には類を見ない、近年稀に見るタイプの感情だ・・・としばし感慨に耽った。

が、中高時代なんて黒歴史もいいところだったので、その後はドス黒い様々な記憶や感情が駆け巡って、身体の中がぐるぐるした。子供は終始楽しそうだった。

夜、お布団に入ったら、気持ちが混乱して涙が出た。
でも、先生が「アイリスさん!」と言ってくださった、あの温かい感覚だけを覚えていようと思う。

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