【休職67〜74日目】コメダ、新卒同期、風を通すレッスン、自己愛、運動会、ワンルームワンダーランド
67日目
電車で何駅か先の栄えている街で、子供達とショッピングした。二人とも、自分のお金(お年玉)で小さなヘアピンを大事そうに買う。ほのぼの。
久々にコメダ珈琲に行ったらその店舗はキッズメニューがなく、大人のメニューを分け合った。コメダって、パスタもトーストもこんなに美味しいんだね!キッズメニューがあったら食べなかっただろうから、なくてラッキーだね!と長女が力説する。長女は喜び方がなんでも大仰で本当に可愛い。大好き。
68日目
今日も夫は起きないし暇なので、子供達と近所のでっかい公園に行くことにした。レジャーシートを敷いて、来る途中のお気に入りのパン屋さんのパンを3人でむしゃむしゃ。ここのパン屋、久々に食べたけど値段の割にクオリティが高すぎるな。気持ちいいね、幸せだね、おいしいね、と笑いあう。
公園の反対側に行ったら次女の保育園の友達が2人いて、みんなで遊ぶ。長女が年下の子達を率いる。「面倒見が良くて羨ましい」とお母様お父様方に賞賛される。割と厳しめに率いるタイプなので、私としては毎度ヒヤヒヤするが、ちびっこたちは全然気にせず長女についていく。みんな強いな。
正午ごろ起きたらしい夫が合流する。おそよう。
しばらく遊んでいると、近所に住む新卒時代の会社の同期男性Yくんがお子さん達と奥さんと来ているのを発見。よっと声をかける。「新卒同期」というのは、他にはちょっとない気安さがある。Yくんとも構えず話せて気楽。近況報告をしあう。転職したくなってきたわ〜俺6年周期で波が来るみたい、とのこと。私は2年周期で転職したくなるので、6年も同じ会社で働けるの尊敬でしかない。そういえば夫は11年以上同じ会社にいる。
Yくんの奥さんとも2人で話せた。奥さんとはYくんを通してしか面識がないので、これまでそんなにじっくり話したことがなかったが、30分ほどがっつりお話ができていい機会だった。フランクに話せて聡明で優しい・・・また会いたい。
連休なのに暇だったから、今日はたまたま会えていっぱい遊べてよかった〜〜〜とみんなで言い合って解散。お疲れ様でした。
69日目
Xを見ていると、「気温の乱高下がすごいからメンタルやばい」みたいなポストが多い。それでもみんな頑張って働いていて、働いていない自分の罪悪感が募る。
70日目
5時台に目が覚めたので、『風を通すレッスン』の残りを読み切る。最近でいちばんのヒットかも。心理学系・メンタル系の本で諭されると「はいはい、頭ではわかってますよ」と思っちゃうのだけど、この本はスッと心に入ってきて「なるほど」と感じられる部分が多かった。もう一度じっくり読んで感想をメモろう。
なんでもスーッと読書しちゃうので、どこが心に残ったかを覚えるのが苦手・・・面白かったという感情は鮮明に残るけど、細部が覚えられない。読書する脳と記憶する脳を一緒に働かせられない。
71日目
メンクリ通院日。13時からだったので、通院前にクリニックのまわりでランチを食べることにする。最近外食をしていないが、おいしいものをお腹いっぱい食べて肥えなければ。
決断力が低下しているので店を探すのに散々悩んで歩き回る。ようやく入ったイタリアンはアタリのようなハズレのような・・・サラダとパンとデザートはすごく美味しかったが、パスタがさっぱりしすぎていた。ガッツリ食べたので胃もたれがすごい。去年までは、もりもり食べては「食べっぷりいいね〜!」とみんなに褒められるキャラだったのに。悲しい。
抗うつ薬が効いているのか効いていないのかよくわからないので、倍量処方された。抗うつ薬を飲むとあらゆる欲が消失していくという話をする。欲から解放されるのはとてもいいことだけど、意欲が湧いて欲しいよねと先生。そうなんです。
72日目
図書館で借りたけど、すぐに返して買い直した金原ひとみのエッセイ読了。よくぞまぁここまでつぶさに自己否定を言語化できるよなと脱帽。あなたが神か、みたいな気分になるけど、金原さんはきっと神とか思われたくないだろう。
うっかりネットのレビューをチラ見したら「著者は自己愛が強いんですね。自分には良くわかりません」みたいな感想があって、ぐちぐち悩む自分のことを言われた気がして苦しくなる。別に悪口を言われているわけではないのに。
73日目
カジュアル面談。面談担当者の方が界隈で有名な人なので、おお、実在したのかと感動するなど。会社がまだ小さいので、割と全部適当な感じなのがちょっと引っかかる・・・面接には進む。
74日目
長女の運動会。コロナ以降、運動会は縮小傾向なのでお弁当もいらないし気楽。
クラス対抗リレーで、長女は器用にバトンを受け取ると手足を大きく振って伸びやかに走っていた。「スポーツの習い事はしない」と昔から頑なに拒絶している彼女だが、走るのは早いし一輪車や縄跳びは得意だし、ついつい「宝の持ち腐れじゃん!」と思っちゃうけど、余計なお世話なんだろうな。
しかも走りながらニコニコしているのが大変に良い。正のエネルギーが発散されている。健やかで、自分から生まれたとは思えない。
私が9歳の時は、クラスで誰かを無視する動きがあったり、声の大きな子に逆らえなかったり、負の思い出しかない。楽しいこともあったとは思うのだが・・・長女の通っている小学校は、長女だけでなく全体的にポジティブな感じがする。見えていないだけで、あの隠微さをみんなも味わったりしてるのかな。
夜、子供達が寝静まった後でランタンの明かりをつけて読書をする。ワンルームワンダーランドを読んでいると、みんなの孤独が寄り添ってくれて寂しくない。