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ジャイプールで出来たお母さんのような友達の話


ひとり旅20日目。

インド人の皆さんと相談の結果、ニューデリーからジャイプールに行くにはバスが快適だよということで(予約の手間や当日の移動のあれこれ含め)
オンラインでバスの予約をした上で列車を乗り継ぎバスターミナルへ向かい、
ジャイプールを目指すこととなりました。
(※Uberがストライキを起こしてタクシー使えず)

ときどきものすごく心配性になる私は、1時間半で行けるバスターミナルへ約4時間の余裕を持って出発。

無事、13時発のバスに対して目的地に11時到着。
(ほんとにこのバスターミナルであってるのか…?)という不安な時間を2時間以上過ごす結果となりました。笑

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列車乗り換え時。人多くてビビる。新宿・東京駅の通勤ラッシュレベル。

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こちら目的のバスターミナル。たどり着けてよかった。

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インドは至る所で手荷物検査が必要。
けど今回はここ通る必要なかったみたいで、入った後すぐに出ることになる。
うける。

途中で安心安全安定のマックに行ってみたり、おじさんからチャイ買ったり、本をしつこく売りつけられたり、バス待ちしてる人にサモサをもらったり、いろいろ。

ちなみに今回使ったバス予約サイトは「REDBUS」

めちゃめちゃ簡単で便利なのでインド旅行の際は是非使って下さい。

ちなみにデリバリーフードの「ZOMATO」も超便利。UBER TAXIとZOMATOでインド旅のハードルは爆下がり。スマホ一個あれば安全移動・楽々食事。

https://www.zomato.com/india

ちなみに航空券も「INDIGO」というインドの航空会社を通してオンラインで買ったのですが、もろもろ対応が神だった。「ERINA」と入力したいところを「EERINA」にしてしまったせいで電話して直してもらったり、次に訪れるムンバイでは預け入れた荷物をピックアップしないで出てきちゃったりしたせいでいろいろあったのですが(ばか)、私の拙い英語にも最後まで付き合ってくれて、分かりやすい英語が喋れる方に代わってくれたり、ゆっくり喋ってくれたり、電話代かかっちゃうよね?って向こうからかけ直してくれたり、荷物持ってきてくれたり。ほんと神でした。すき。


あ、そうそう。ジャイプール行きのバスの話だった。

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数多くあるバスの中でも、ホステルスタッフさん一押しの「政府がやってるちょっと高めのバス」を予約したわたし。13:01のやつ。バス乗り場はここ以外にもほんっとにたくさんあって、この乗り場にたどり着くまでにまず20分くらいうろうろしたよね。みんなヒンディー語しか話さないからジェスチャー戦だった。

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ちゃんとバスがきた喜びに1枚。

このバスには7時間くらい乗っていたのだけど、たまたま隣になったおかあさん(キランさん)と5時間近くお話をして過ごしました

不思議なことに、ときどき、年齢も、国籍も、使う言葉も、何もかもこえて「友達」になれることがある。
「相性のいい出会い」と呼んでる。
お互いそこまで達者ではない英語と、フィーリングで理解してるヒンディー語と日本語でずっと話していたのだけど、面白くて、(隣向いて喋りすぎて首疲れた)気の遣い方もちょうど良くて、疲れたら眠る、食べたいものがあったらシェアする、分かんないことは理解できるまでとことん聴く、
そんな距離感がとても心地よかった。

キランさんはジャイプールに住んでるんだけど、アメリカに行くためのVISAを申請するべくニューデリーまで来ていたそう。
おそらく警戒心をなかなか解かない私を心配させないようにする為に、いろいろとVISA申請用の書類を見せてくれた。
そこで発覚したのだけど、なんと息子さんが世界的な大企業の(名前伏せるけど絶対誰もが知ってる。)Vice-Presidentだった。(HPにも載ってた…)

また、苗字も「JAIN」かつジャイナ教だとおっしゃっていたので、(ニンニクとか生姜とか、地中に生えるものが食べられないらしい。)ジャイナ教の方には富豪が多いという情報だけなぜかもっていた私の脳と完全にリンク。
ほぇえ〜〜〜〜〜初めて富豪の方とお話しした〜〜〜〜〜。

息子さんはニューヨーク、娘さんはオーストラリアでそれぞれ生活をしている。
また、昨年旦那さんを若くして亡くし、現在は旦那さんのお母さんと2人暮らしとのこと。キランさんは現在53歳。

7年前に父を亡くした自分の母の姿と少し重なる。
そして、もしもErinaさえよければ、家に遊びに来ないかと。

断る理由がありません。

会って何時間かの仲だけど、ついていくことに決めました!
疑うことも大切だけど、それ以上に信じることも忘れたくないし今回は絶対大丈夫って思った。
けど自己責任だからみんなはみんなの判断でね!!!

私は自分のお父さんが他界した時に、悲しみの渦に巻き込まれていくことを恐れてお母さんに寄り添うことがあんまりできなくて、それが今でも少し後悔をしていることのひとつだった。
だから、贖罪を果たすなんていったら大袈裟なんだけど、少しの時間だとしても旦那さんを亡くしたばかりのキランさんと一緒に過ごして楽しんでもらうことで、元気になる思い出ができたらいいなって。

日本から来た、たまたまバスで隣になっただけの縁だけど、彼女の抱える寂しさや悲しみが、ちょっとだけでも埋まったらいいなって。そんなことも思いつつ。

連絡先を交換して、翌々日に会うことにして、バイバイしました!


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移動日なのでドすっぴん失礼。


そして2日後の9月22日!

無事再会を果たし、お家に行ってきました!!!

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だだだ大豪邸やんけ〜〜〜〜〜〜〜〜

2人暮らしってきいてたけどお手伝いさんが10人居ました

私の2人暮らしの概念とちょっと違った…
(髪を梳かすだけ、みたいな少女がいるんよ。何事?)

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チャイで一息ついてから、なんとサリーを着せてくださいました!!!!

この格好でご近所の親戚中をぐるりとまわる。

土曜日ということもあって、噂を聞きつけた親戚の方々がみんな写真を撮りに来てくれる。圧倒的な見せ物体験。


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こんな衣装も。ポーズ指定付きです。あとまっぴんくのワンピースと、黒い伝統服も。恥ずかしすぎるから載せない。笑


ちなみに後ろの絵は
キランさんが描いたものだそう!!!

家中にキランさんの絵や作品が飾ってあって(趣味って言ってたけど)こういう部分でもフィーリングが合ったんだなぁって納得した!
絵を描く人だいたい友達ィ(ズンチャカ ズンチャカ♪)
いや、レベルが違いすぎるけどもね!!!!!!!!


普段着に着替えなおしてショッピングにも行きました。道中占い師のおばあさんがいて、インドでタロット占いとか絶対ネタになるやん?と思いやってみることに。

「このまま1人で生きていけば、あなたは富や名声の全てを手に入れる。結婚するなら、3年後だけど、そこに待つのはよ。」

と、

はっきり DEATH と書かれたタロットを指差しながら言われました。


ひえぇ

死って、笑


占いとか信じるタイプではまったくないのだけど
こうもハッキリ言われると(しかもインドで)ちょっと怖いなとか思ってると、キランさんが励ましてくれた。

「占いは今のあなたを占うもの。旅は多くのことをあなたに与え、全てが変わっていくでしょう。」「あなたは好奇心旺盛なんだから、結婚はしてみなきゃ!良いことも悪いことも、何があるか分からないよ。」


一生ついていきます(涙)


インドの人ってあんまり笑顔で写真を撮らないイメージがあるのだけど(決めポーズが真顔?)、家で見せてもらったキランさんの写真、旦那さんの横にいるときはほとんど全てニッコニコの笑顔だったんだよね。

キランさんは愛する人と結婚をしたことで、失う悲しみも大きく感じたはずだけど、側にいた喜びと幸せがはるかに大きいと、まだ別れから1年しか経っていない中でもそう感じているのかな、とか勝手に考えて泣きそうになった。勝手に笑

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ショッピングをした後は、親戚のみなさまとご飯を食べたよ。

帰り、車が動かなくなったんだけど、道端にいた見知らぬインド人の方々の助けもあって、車を人力で動かしながらエンジンを起動させるという原始的な方法で無事復活
誰もイラつく様子を見せず、笑いながら車を押して走り回ってたのが印象的。

そういえば出かける前にも、家で動かなくなったテレビを一家みんなで叩いて直そうとしてた。
いやぁ、すきだな〜・・・インド人。

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そして、もう2軒ほど親戚のおうちをまわり、キランさん宅へ帰還。


最後に二人でたくさんお話をして、息子さんの結婚式のムービーをみたり(来場者2000人越えで新郎新婦のダンスが20分バックダンサーつき…!)、
話しているうちに抱き合いながら泣いちゃったりして、
スパイスたっぷりのチャイ飲んで、
キランさんの息子さん、娘さん、そして日本の私のお母さんとTV電話繋いだりもして、
広すぎるベッドで一緒に寝て、
あっという間に飛行機の時間になってしまった。

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深夜2時にも関わらず送り届けてくれた。本当にありがとう。


時間にしたらたった1日の出来事なのに、あたたかい家族に囲まれて、インドの人たちの心の優しさと、リスペクトの精神と愛情にたくさんふれて、お別れがほんとうにさみしかった。

キランさんは別れ際、子供にするみたいに優しく頭を撫でて、お土産のストールをくれた。

そして、「いつか日本でインドの人が助けを求めた時に、やさしくしてあげてね」と。


器が、器がちがうんじゃぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

何?少しでも彼女の寂しさが埋まったらいいなとか、
奢り昂りもいいところでした。
結局、なにもかも与えてもらった、、、

ツーリストとして街を通り過ぎるだけでは絶対に味わえなかった文化や優しさを実感させてくれてありがとうございました。
私もあなたのような人になりたい。


とてもステキな1日をありがとう。一気にインドが大好きになりました。
そしてこれからも人生いろんなことがあるだろうけど、楽しもうっていうポジティブな気持ちになりました。


また会いたいなぁ。



サポートしていただいた内容は次のチャレンジに繋げます。