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みんなで、知恵や課題や想いを寄せて『インクルーシブデザイン』防災Lab.北九州

昨夜、毎月恒例の『防災Lab.北九州』の学び合いの会を開催しました。

防災Lab.北九州は、防災に関する取組みをしている人、学ぼうとする人など、経験値もジャンルも、とっても様々な人が参加している、緩やかなネットワークです。

毎月、『学び合い』を大切にした、自主勉強会を開催しています。
勉強会というと重たいな。おしゃべり会という感じでしょうか。

毎回、代表プレゼンをしていただき、その話題から続けて、皆さんで議論していく流れです。

昨夜は、
生き方のデザイン研究所の遠山さんにお話をいただきました。

遠山さんたちの団体は、『障害者福祉』のジャンルです。
様々な障害を持つ人も、暮らしやすくなる社会を目指して、障害のある当事者の方々と一緒に活動をされています。

ぼくも遠山さんに出会い、これまで色んな刺激をいただいてきました。

言葉で表現するには力不足かもしれませんが、
ザックリ言ってしまうと、
障害のある人に対して、
支援する人と、支援される人の2極に分けてしまう。。。
言うならば、
強者と弱者。。。。
与える人と与えられる人。。。

みたいな、そんなんじゃなくって。

『一緒に』やっていく、ということを大切にされています。

遠山さんに教えていただいた大切な言葉・考え方の代表選手が『インクルーシブデザイン』です。

障害のある人も、ない人も、『一緒になって』考えていくということです。

例えば、
目の見えない人のことを思って、いくら専門家でも目の見える人たちばかり集まって、『考えてやって』も、本人の気持ちまで辿り着かなったり、本音のところはズレていたりするのかもしれません。

それなら、目の見えない人も、一緒に検討の輪に入って考えていくことで、最も最適だろうという答えに繋がっていくのではないか、ということですね。

これは障害福祉だけではなく、
女性参画ではまさにこういうことでしょうし、
子どもや外国人や貧困問題なども、こうした視点での検討も必要なんだろうと思います。

根本にある、『聴く』ことと『対話』することが大切な感性のように思います。

遠山さんたちの団体では、障害のある人たちが、自分達自身で生き生きと活動している姿を拝見します。
とても素晴らしく、感動を覚えることすらあります。

ぼくもご一緒させていただいた活動では、
心配性ヒーローという、防災ダンスをつくったときに、
障害のある人たちも、一緒に振付を考えて、一緒に踊ったことです。
手話の振付も付きました。
手が無い人、耳が聴こえない人も、一緒になって踊ります。

是非、ご覧ください!!

防災ダンス「心配性ヒーロー」手話バージョン - YouTube


さてさて、
昨日の防災Lab.北九州では、
『防災とふくし』についてお話をいただきました。

障害のある人たちも一緒に、命を守ることを考えていきたい。

普段はエレベーターを使用しての、約100キロの電動車イス。
火災なんかの避難はどうしよう?

結論や最適な方法はすぐには見つかりません。
それを当事者や周りの人たち含めて、みんなで話し合うこと。
これが大切です。

障害のある人のなかには、
そんな有事の際には、自分なんていいんだって、命は助からなくてもいいんだって、足手まといになってまで迷惑かけたくないって、言ってしまう人もいるそうです。

そんなのイヤだ!!って、みんなで課題に向き合います。
議論していくと、
やっぱり、助かりたい、命を守りたい!っていう願いを切実に感じます。

そうやって、対話・議論していくそうです。
インクルーシブデザインの本質です。


様々な事例をお聞かせいただきました。

耳の聞こえない人の警報音が聞こえない話。
外国人のハラールのこと。
姿勢や体勢によっては痛みが生じる人。
自分では身体が動かせない人。


日常でも大変なことが多いなか、
『災害』は遠くの課題だったりします。

『五感』を大切にした、楽しい活動から始めようって、
「食べる」ことから始めようって。

『防災食』って様々なものが販売されています。
目が見えない人って、どの線まで水を注いで良いか分からないよねとか、
片手しか使えない人は、どうやって開けたら良いの?とか。

身近に感じながら課題を認識していきたいとのことでした。


多文化共生のBousaiゲーム=TABO?というゲームがあるそうで、
そのひとつをみんなでやってみました。

質問に対して、直感的に、グーかパーで答えます。

2問ありました。
ともに正解はありません。

場所は避難所、炊き出し作業で大忙しです。あなたは避難所の運営責任者です。

①アレルギーのある子どもをもつ母親から、食材リストを見せてほしい(掲示してほしい)という問合せ。
炊き出しの対応は手一杯、人手の余裕はありません。
あなたは炊き出し担当者に、この件を繋ぎますか?
繋ぐ人はパー、繋がない人はグー。

②外国人から、食材リストを見せてほしい。(掲示してほしい)という問合せ。
後は先ほどと同じです。

対応に正解はありません。
それぞれの意見を皆さんで、議論しました。

それぞれの、様々な意見を聴くことができました。

経験値の違いや、仕事の違いなど、
見る視点も違ったりします。

いろんな人の意見があるから面白い。

防災Lab.北九州も、まさにそんな場所です。



今日もご覧いただきありがとうございます。

なお、この記事は、入門個人のアウトプットで、防災Lab.北九州の正式な活動記録ではありませんのでご了承ください。


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