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警備に携わる皆さんへの研修は、リアルとハートの詰まったものになりました!

昨日、北九州市小倉北区の、障害者スポーツセンター(通称:アレアス)で、講座を担当させていただきました。

とっても幅広くお世話になり、個人的に厚い好きっちゃへのご寄附などもいただいている小代さんという方からもご依頼で、
小代さんの経営されてらっしゃる「九州中央警備保障」さんという警備会社さんでの、警備に携わる皆さんを対象とした研修を実施しているとのことで、
一日かけての研修の、最後の2コマを担当させていただきました。

警備に携わる皆さんは、もちろん『安全』というのを第一に、日頃から業務に当たられておられますが、改めて、その『安全』というものに対して、ぼくから少しお話をさせていただきました。

前半の研修では、以下の3つのテーマに大別してお話を進めていきました。

警備に携わる皆さんにおいては、いわずもがなのところは多かったかもしれませんが、レジュメには重要なキーワードの部分が虫食い状態にしており、スライドに映し出す内容に、皆さん熱心にメモをとられていたのが印象的でした。


まず、安全への鉄則においては、以下の4つの内容をお話させていただきました。

安全の反対である、『危険』や『リスク』などに対して、それを改善・回避するために主体的であってほしいというところが最も重要な部分だと思います。
指示されたからといって、ただ従うのではなく、安全への疑いや、安全を積み上げていくために主体的に思考や行動をしていくことが重要だと思います。

やはり、現場活動に直結する部分の話題です。
皆さん、それぞれに共感する部分で強く頷かれていたのが印象的でした。


次に、搬送法をやってみました。

まず、小代さんご指導のもと、国家資格?での試験内容でもある、一人搬送法の手技について、見本の展示がありました。

意識の確認から、呼吸の確認、搬送しやすい体勢づくりから、搬送開始までの段取りを、丁寧かつ的確にやられておられ、とてもカッコイイ手技を拝見させていただきました。


それぞれの手技の意味合いや、効果や失敗例などもぼくの方から付け加えさせていただくと、どんどんと質問やリクエストをいただきました。
「2人で運ぶ場合はどうやったら良いですか?」

よし、やってみましょう。
ということで、いくつかのパターンもお示しさせていただきました。

その他にも、一人で担ぎ上げるには?とか、緊急の場合は?動かさない方が良いケースは?とか、話題は尽きません。

皆さんの携わる現場・現場で、突然の事故や急病など、負傷者・急病者への対応が想定されたり、ご経験があることも多いのだろうと思います。
色んなシナリオでご質問が飛び交い、まさに『リアル』に通じる研修内容になっていったと感じました。

休憩時間も、『熱中症』に関するご質問をいただき、ご本人たちや周辺での市民の皆さんへの救護も含めて、熱中症は喫緊の課題だと感じました。
予定外ではありましたが、ぼくの知り得るかぎりで、熱中症の話も追加させていただきました。

今年の7月末に書いたこの記事も参考にされてください。


最後に、『立ち位置』に関してお話をさせていただきました。
日常的に、業務のなかであることですが、ついつい疎かになってしまうことでもあります。
どこにどう居るのか、というのは安全を確立していくうえで実はとっても大切なことです。

必ず退路を確保しておくことや、危険要因となるものの正面に立たないことなど、要注意なテーマに、皆さんとても頷かれておられ、最後の感想の発表でも、「普段から意識していることだけど、改めて注意しなおすきっかけになった」というようなご発言もいただきました。


休憩を挟んで後半の部は、ガラッと変わって、
『コミュニケーション』について(笑)

警備の業務において、『チームプレー』で実施されることが多いと思います。
同僚・チームメイトの皆さんと、円滑にコミュニケーションをとれることが、公私にわたり、自分の身も心も守ることになろうかと思います。


おしゃべり好きな人、話し上手な人もいるかもしれませんし、
一方で、話すのが苦手、あまりおしゃべりもしない、という人もおられるかもしれません。

でも、人と人との付き合いのなかで、会話は重要です。
「どう話すか」よりも、「どう聴くか」というようなテーマの内容設定にいたしました。

こんなワークショップをやってみました。
お隣の席の方と、リアクションを無くしたり、おおげさにやったりで、その話しやすさの違いを実感するものです。

普段から仲良しな皆さんなのでしょう(笑)
リアクション無しのときから、何だか楽しそう(笑)

リアクション有りのときは、もう会場中、盛り上がり過ぎて、隣りの人の声が聞こえなかったそうです(笑)


その後、意見を必ずポジティブに返すゲームも入れてみました。

仲間うちでのコミュニケーションの中でも、ついついネガティブや後ろ向きな言葉を言ってしまいがちですが、
そんなトゲのある言葉ではなくて、ポジティブな言葉をチョイスしていけると良いですね。

特に、最近のSNSの状況など見ると、トゲにトゲで返し合っていくような場面も見受けられ、何だか、ハラハラしたり、悲しくなったりしますよね。

言葉のチョイスは重要ですよね。


また、『聴く』という姿勢も、実は見た目の印象はとっても重要です。
聴いてるよっていう姿勢をつくるだけでも重要かもしれません。

また、警備に携わる皆さんですから、ビシッ!と警備してます!っていう見た目の印象はとても重要ですよねっていう話題には大きな頷きをいただいておりました。


逆の話のような気もしますが、
一方で、見る文字情報だけでは、気持ちを伝えるにおいて、声色の音を上回らないと感じています。

こうして、文字を記載していっていますが、ぼくが直接話すほど、ぼくの熱量や抑揚や気持ち・感情は、正確に伝わらず、受取方は人それぞれになるんだろうと思います。

同じ言葉でも、言い方によって全然違います。
だからこそ、言い方ひとつで相手に気持ちが伝わるかどうかが違います。

また一方で、文字だけでは、どう受け取られるか分かりません。
逆に、文字だけでは、自分が不安に思って受け取ってしまっても、相手はそんなに感じていないということもあろうかと思います。

だから、リアルなコミュニケーションでは、大切に言葉を表現していくことが大切ですよね。


特に後半は、警備に携わる皆さんへの、一風変わった研修となりましたが、皆さん楽しそうに受講されていたのが印象的で、「ポジティブな言葉を選びたい」「良いコミュニケーションをとれるように努力したい」「SNSなどでいちいち言葉を気にしないのも心を守る方法」など、感想をいただきました。


もちろん、こんな講座は初めてだったのですが、和気あいあいとして、賑やかな講座となりました。

それでいて、さすが、警備に携わる皆さん。
ビシッと締めるところは締める。オンオフのメリハリがとっても気持ちの良い研修となりました。

安全を実現していくのも、
仲間とコミュニケーションを豊かにしていくのも、
『リアル』が詰まった研修となり、とても有意義だったと感じました。

ぼくとしても、とても貴重な、良い経験となりました。
お声かけいただいた小代社長、ありがとうございました。



貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。




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入門真生/認定NPO法人好きっちゃ北九州/学びと気付きのアウトプット
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