『ESD:未来づくり』について楽しく学ぶエデュテインメント@小倉南区子どもまつり
昨日、北九州市小倉南区にある小倉競馬場で、
とっても大きなイベントである『小倉南区子どもまつり』が開催されました。
今年は、『北九州ESD協議会』の一員として、ウチの団体も参画させていただいております。
テント3張分もブースの場所を与えていただき、5つのコンテンツを設けました。
約900人の親子連れの皆さんに楽しんでいっていただきました!!
今回のテーマは、『ESDを楽しく学ぶエデュテインメント』。
ESDは、「持続可能な、より良い未来をつくっていくための学び」のことで、誰しもに大切な概念です。
そのESDを大切にしたり、普及したりする活動を行っています。
しかし、ESDって何なの?わかりにくい!
『未来を考えていくこと』っていう、当たり前のようなことなんですが、それを楽しく実感できるコンテンツを作りたい!というものです。
エデュケーション(学び)と
エンターテインメント(楽しさ、遊び)を融合させた
『エデュテインメント』を作っています!!
北九州ESD協議会の2つの柱のうちの片方、『未来創造委員会』で、このエデュテインメントづくりに励んでおります。
今回は、そのメンバーでチャレンジ!するものです。
メンバー皆さんの興味関心をリサーチして、4つのグループに分かれて、それぞれがエデュテインメントを創っていきます。
オンライン会議や、グループLINEでのやりとりを重ねていき、段々とそのカタチを成していきました。
「おはようございます!」
朝のミーティングです。4グループ、5個のコンテンツができました!
今日は頑張りましょう!!
初めての試みばかりです。
ブースを設営するのもみんな試行錯誤です。
新ネタなので、微調整が続きます!!!(笑)
未来創造委員会の大きな目的・テーマとして、『若いESD人材の獲得』があります。
こうした活動の現場や活動母体の受け皿である『フィールド』が必要であることや、
活動現場で実施できる『コンテンツ』があることが重要です。
今回も、まさにフィールドとコンテンツを用意しての企画で、多くの若者人材が参画いただきました!!
①気候変動チーム
『ESDシューティング』と名付けた遊びです。
ブックスタンドに、的となるうちわを付けています。地球にとって良い行動もあれば悪い行動もあります。
子ども達がボールを投げて、当てて、倒していきます。
良い行動は『+』ポイントが、悪い行動には『ー』ポイントがついて、「もっと気温が上がる」とか、「カメムシが大量発生する」とか、身近なイヤなことにも繋がります。
ボールが軽くて倒れなかったり、びくともしないものがあったり、風で一斉に倒れたり(笑)。
手作り感もあって、楽しいコンテンツとなりました。
ボールを投げての的当てなので、「遊びたい!」という参加しやすさもあり、とてもお客さんの多いブースとなりました。
また、字が読めず、どんどん投げる子どもに対して、保護者さんが「その行動はダメ!」って、減点を避けるように、企画の趣旨を汲み取ってくださっているのが面白かったです。
環境教育は、家庭教育が一番だろうと思います。
②資源チーム
『製品↔材料から考える、ザ・ファミレス』というゲームです。
様々な製品が書かれたカードと、様々な原材料のカード。
これらを組み合わせていき、遊ぶゲームです。
完成された製品を見て、「これを作るにはどの材料が必要かな?」
3枚の資源カードを集めます。
例えば、
『えんぴつ』だったら、「木」「黒鉛」「ねんど」を。
『体操服』だったら、「めんか」「ポリエチレル」「ゴム」を、集めなければなりません。
他にも「チョコレート」や「サッカーボール」など、色んなお題があり、そんな様々なメニューがあって、ファミレスのオーダーみたいな感じからネーミングされています。
また、小さい子でもわかるように、実はカードの縁に同じ色の枠線で製品を分けるような工夫もされています。
ポーカーのように、自分に必要なカードと不要なカードを交換していく遊び方もできます!
③福祉チーム
『様々な視覚障がい体験』です。
ESDやSDGsは、環境への取組みばかりと思われがちですが、より良い未来に向かっていくものであれば、全て該当だと思います。
このチームでは、福祉への目線と建築を掛け合わせたものが表現できないかと検討を進めました。
『視覚障がい』と言っても、少しは見えていたり、見え方にも種類があるそうです。
小さい穴の空いた紙コップや、ぼやけて見えないもの、真ん中だけが見えないものの、3種類を作成し、その見え方の違いを実感するものです。
じゃんけんをして、遊んだり、字の大きさや色の使い方など、そのデザインの工夫も、配慮へつながることを実感できます。
子ども達だけでなく、大人の皆さんも覗いてみて、『へぇ〜』って感想をいただいておりました。
④音楽チーム
音楽が好き!というメンバーが集まりました。
どんなエデュテインメントができるかな?と楽しみにしておりました。さすがに、音楽とESDを繋げるのに苦労したようですが、2つの面白い遊びを創っていただきました。
ひとつは、『音あて遊び』です。
暮らしの中にある様々な音を、タブレットPCでイントロのように流します。
その音のカードを素早く選ぶというものです。
救急車、パトカー、踏切の音などから、鳥や虫の鳴き声など、自然に接するものもあります。
色んな音が暮らしのなかにあり、生活を守るもの、豊かにするもの、四季折々のもの。
そんな音の中で暮らしています。
発案したメンバーたちも、子どもの即応力には驚いていました!
でも、笑いネタで潜ませておいた『北九州市歌』は全然知らなかったそうです(笑)
こんなユーモアも面白い!
もうひとつは、『心臓マッサージリズム遊び』です。
心臓マッサージは、1分間に100回以上のリズムで頑張らねばなりません。
遅かったらダメです。でも、速すぎるのもダメです。
電子メトロノームや、もしもしかめよかめさんよ〜の曲を流しながらのリズム遊びです。
赤と白に色分けされた、違う音の鳴るペットボトルを振りながら遊びます。
子ども達がチャレンジする姿が可愛かったです!!
天気も良く、多くの人たちで賑わったイベントとなりました。
子ども達や、ご家族の皆さんに、ESDに触れて遊んでいただく取組みになりました。
こうしたメッセージは、多かれ少なかれ届いて、広がっていくと思います。
学びのきっかけを。
そして、学びのハードルをぐっと低くすること。
そんなチャレンジを達成することができました。
とても素晴らしい機会となりました。
来場者も活動者も、楽しく、笑顔で過ごしたイベントとなりました!
貴重な時間のなか、この記事をご覧いただきありがとうございます。
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