子どもも地域の主役として!多世代交流のまちづくり【穴生あそぼうさい①】
2024.6.29(土)AM
北九州市八幡西区の穴生市民センターにて、
『あそぼうさい』を実施しました。
いつも、いろんなまちで、「あそぼうさい」を実施していますが、今回は独特なアレンジがされております!!
それは、子ども達が、あそぼうさいを『教える側』になる。という企画です。
子ども達は、大人たちから、色んな事を「教わる側」であることが多いですが、あそぼうさいプログラムを活用して、『教える側』になることへ、チャレンジしていきます。
こんな企画をお考えになったのは、地域のまちづくり協議会に設置された『まち活 穴生』というプロジェクトチームです。
様々なボランティア活動を通じて、地域の人たちの交流や、こうした子ども達のための活動を展開されているそうです。
こうした活動は、市民センターが主導して活発な地域もありますが、それを地域住民で組織する「まちづくり協議会」に設置したというのは、とても凄いことです。
今回もそうですが、キーパーソンとなる市民センターの館長さんが、ご異動されても、このまちでしっかりとこうした流れを続けていくんだという意思表示です。
開始前、少し早めに行ったつもりでしたが、何やらもう会議室にどんどん人が入ってる!?
この活動のボランティアメンバーの皆さんのミーティングです。
日頃からのボランティアメンバーの皆さん(人数が多すぎるので参加人数に制限をかけざるをえなかったとか?)のみならず、近隣の中学校、高校から、生徒の皆さんが多数ご参加いただいておりました。
生徒たちも、模試や部活の関係で、いつもよりは少ないというからスゴイ。
ミーティングの話題でも出てきました。
『こどもまんなか』ということ。
子ども達のための活動であり、子どもが「壁の花」にならないように、積極的に声をかけ、活動へと促してほしいとのことが共有されました。
今回の目標は、子ども達が『教える側』になることですので、大人たちから教え過ぎるのも良くないですよね。
そうした微妙な接し方について、きちんと共有されていました。
ぼくからも企画の趣旨や流れなど、ご説明させていただき、最後にこんなことを話させていただきました。
少子化や子育てが大変な社会のなかで、
『こどもまんなか』というキャッチフレーズが出てきていますが、
子ども達を甘やかすこと、チヤホヤすることとは、少し違うと思うんです。
今回の企画で体現したい事は、
子ども達自身が、こんな素晴らしいこのまちの『一員』であることを実感して、それぞれが、このまちの主役・主人公であるまちづくりに繋がっていけたらと思っています。
ただ、教えられる、与えられる、というのは、こどもまんなかじゃない。
子ども達自身が、主体的に、このまちの一員として関わり合えるような取組みにしていきましょう。
地域のボランティアメンバーの皆さんはもちろんのこと、中学生・高校生メンバーの皆さんも、しっかりと眼差しを向けて頷いてくださっていました。
地域の皆さんとの打合せが済んだところで、今度はぼくたち好きっちゃメンバーの打合せです。
産医大、共立大、北九大ひびきの・北方の皆さんが今回もご参加くださいました!
好きっちゃメンバーも多く、頼もしいかぎりです。
今回の企画は、ちょっと独特だよと、しっかりと趣旨を共有いたしました。
さてさて!
子ども達も集まりましたね!
それでは講座スタート!!!
小学生14人に対し、入りきれないばかりの
中学生・高校生・大学生・保護者・好きっちゃメンバー・そして地域の大人たち。
とっっっても、『多世代』!!!
良いですね~!!
人数が多いので、アイスブレイクは、じゃんけん大会からスタート。
正常性バイアスの心理を利用した遅出しじゃんけんです。
子どもからご高齢の方まで、楽しくウォーミングアップができました。
では、次の遊びへ!!
今回の企画は、『子ども達が地域の一員になる』ということです。
そうした趣旨にもなるようなアイスブレイクをチョイス。
バースデーカードという遊びをやってみました。
誕生日順に並んでいくというものなのですが、お互いに「何月何日?」って確認していかないと並べません。
人数が多いので、会場を対角線に使います。
では、よーいスタート!!
「このへんが〇月ー!!」最初に率先する地域のリーダーたち。
元気いっぱいに、「〇日ー!!」って言ってくれる子ども。
誘導してくれる大人。
上手に伝えられなくって、聞いてあげているお姉さん。
これだけの人数がいましたが、かなり早い時間で並び終えることができました。
とっても素晴らしいです。
まさに、多世代交流。
次に、1〜4月、5〜8月、9〜12月の、3チームに分かれて、
今度は、『名前順』に並び替わるというお題です。
とっても早いです!
5〜8月の「1学期チーム」さんが一番早かったです。
答え合わせでお名前を聞いていっても、バッチリでした!
6月生まれの参加者を確認して、最寄りの誕生日の中学生ボランティアの女子生徒さんに、みんなでハッピーバースデーを歌いました。
では!
本番!!
の「あそぼうさい」ブース遊びをスタートします。
持ってきているのは、7つのゲームです。
それぞれに、こんな遊びだよって、皆さんに紹介いたしました。
ひと通り、『遊び方』と、『ゲームの意味』をお伝えしたうえで、
さぁ!30分間!好きなところで遊んで〜!!!
7つの「あそぼうさい」は、コチラ!!
ひと通り、遊んでいただきました!!
休憩をはさんで、おさらい!!
ゲームに『どんな意味』があったのか、もう少し詳しく説明いたしました。
子ども達もゲームを通じて、しっかりと遊びの意味を理解しているから、まわりの大人たちからも驚きの声があがっていました!
ではでは、
今回は、「遊んで終わり」じゃないですよね。
更なるステップアップがあります。
子ども達には、初めてそれを伝えます。
『みんなが楽しんで遊んでくれたように、他の人たちにもこれを教えてあげれるようになろう!』
子ども達が、どのゲームを担当するか、選んでもらいます。
まず、2つぐらい選んだとして、これだというものに拍手をしてもらいました。
どのゲームも、数人ずつの拍手が起きていました。
では、1つに絞って、どのゲームが良いか、立って移動してみよう。
そして、円陣を組むように、どのゲームが良いのか、チョイスしてもらいました。
良い感じにバラけて、少ないところには、「そっちに行ってあげよう」っていうステキな上級生の姿も見られました。
では、それぞれのブースに分かれて、
『どんな遊び方か説明する』ことと
『この遊びにはどんな意味がある』ということを
しっかり確認しましょう!
ウチのメンバーの皆さんが指摘してくれていたのですが、
いざ、自分が教える立場になると、
「子ども達の目つき、顔つきが違う」ということでした。
しっかり自分が理解して、その責任を果たそうと、より主体的な姿勢になっていったようです。
「ただ、与えられて遊ぶ」というところから
『自分が主体的な一員になる』というステップアップをしていっています。
熱心にメモをする子。
読み札に「ふりがな」を書いても良いかって相談してくる子。
お客さんが来たシナリオでどう説明するか練習する子。
どんな意味があるのかプレゼンの練習をしている子。
とにかく遊びの様子を見せて、遊び方を伝えようっていう子。
皆さんの前のめりな姿勢がとても嬉しかったです。
1ヶ月後には、この子たちが、地域の多くの皆さんをお招きして、あそぼうさいを伝えます。
楽しみです。
最後には、小学生たちみんなと小さな円陣を組んで、
「どう?バッチリ?」と確認していきました。
「うん!いけるよー!」「任せてっ!!」というような頼もしい返答を多くいただきました。
今回の取組み、とても大きな功労者たちが居たと思います。
それは、中学生や高校生ボランティアの皆さんです。
各ブースでとても積極的に活動されていました。
ウチの好きっちゃアカデミーの大学生たちに触発されたのか、初めてのあそぼうさいでも、積極的にブース運営をしていました。
地域の方々いわく、いつもより積極的に取組んでいるとの好評でした。
大学生メンバーの存在や、目の前に遊ぶコンテンツがあること。
こうした要素が大きかったものと考えます。
子ども達が教える側になるために、一生懸命に考えているのを中学生・高校生たちが心配そうに、そして頼もしそうに見守っている姿が印象的でした。
たった何歳かしか違わないけど、育て、見守る存在へと、このまちのなかで成長していっています。
小学生たちも、歳の近い、お姉ちゃん・お兄ちゃんたちがたくさんいたので、心強かったと思います。
そんな若いメンバーを見守り、背中を押して、役割や場面を用意していっている地域の皆さん。
とっても素晴らしい多世代交流の場となりました。
これぞ、
『こどもまんなか』というような活動となりました。
最後は、集合写真~★
とってもステキな活動になりました。
ぼくも穴生のファンになりました。
こどもまんなか、多世代交流のまちづくり。
とっても素晴らしかったです。
終了後には、好きっちゃとアカデミーメンバーでミーティング。
OGの方々も来てくださって頼もしい。
彼ら彼女らこそ、世代交代を繰り返しながら、
こうした地域活動へのアクセント的な存在として、大活躍してくださっています。
こうした若者たちが、どんどんと育っています。
各地の活動現場で活躍してくださっています。
とっても素晴らしいです。
若い人財である、彼ら彼女らの放つエネルギー、多世代の人たちを繋ぐエネルギーはとても大きなものがあります。
これからも彼ら彼女らの背中を押して応援してやっていきたいと毎度思います。
とても良い活動となりました。
貴重なお時間のなか、この記事をご覧いただき、ありがとうございます。