いろんなカタチの協働がある!
昨夜、ぼくも主催者の一員である『北九州 NPO・ボランティアフォーラム』を開催しました。
今回は、スピン・オフ企画で、
『こんな申請書が読みたい』というテーマです。
NPOやボランティア団体の貴重な収入減となる、補助金や助成金を獲得するためのノウハウを知りたい!!と思うのは、どの団体でも同じではないでしょうか。
今回は、助成金を出す側。つまり、審査する人の気持ちを聞いてみよう!という何とも踏み込んだ企画でした。
企画の詳細はこちらの記事にて!
席が足りないほど、多くの方々にご参加いただき、良かった!
お二人のゲストスピーカーが、それぞれの実情をお話いただきます。
普段お話できないようなことも、オフレコで言ってくださったことも多かったように思います!
お一人目は、北九州市地域福祉振興協会の事務局を代表して、明石さんにお話をうかがいました。
福祉や支え合いなど、『地域共生社会』を目指していくこの団体において、基金を運用し、地域活動・市民活動に励む団体に、助成をしておられます。
スタートアップの助成だけでなく、
継続した取組みへの支援や、数年間にわたる支援など、
社会の変遷や現状と、公平な運用と、プレイヤー達の実情を見定めながら、試行錯誤を繰り返しながら、取組んでおられる様子を感じました。
お二人目は、一般社団法人ソシオファンド北九州の菅さん。
なんと、自分達メンバーで、(結構高額な)年会費を集めて、それを社会課題を解決しようとする人や団体に投資していくという活動をされています。
「お金をやる」というよりも、様々なジャンルのメンバーで、申請のあった団体などの声を聴き、質問をし、一緒になって取り組んでいくというスタイルです。
助成金や補助金は、実は結構いっぱい色んな種類があります。
それぞれの目的や課題。
そして、お金の使い道や結果報告の仕方など、様々です。
それぞれの『お金を出す側』がやりたいこと、やってほしいことを、よく見定めて申請していくことが大切だと改めて感じました。
そんな様々な助成金・補助金があるなかでも、
特徴的な2団体からのお話を聴き、
会場からも質問がいくつか飛び交いました。
皆さんのお話を聴きながら、
ぼくもプレイヤーの一員として多くの刺激をもらったように思います。
そのうちのひとつをアウトプットしてみたいと思います。
ぼくのずっとこだわってきている『協働』ということについて。
『ともに主体的に』ということが大切です。
上下や主従の関係性もなく、
負担やバランスが釣り合うように、
一緒に頑張っていく。
それが『協働』の理想のカタチです。
まぁ、なかなかそうはいかないから難しいんですが、
浅かれ深かれ、「協働」というコトバは簡単に使われます。
それって協働じゃないよね。っていうことは多々見受けられます。
今回の、お金を出す側の2団体ともに共通していたことは、
お金をもらう側・助成金を申請する側のプレイヤーたちと同じように、社会課題の克服や、地域の活性化などを、とても深く深く考えてらっしゃるということです。
ただ、ポーンとお金をやって、後はよろしく!っていうことじゃないんです。
とっても悩んでらっしゃいます。
価値あるお金となるように、価値ある活動となるように、未来に種をまき、希望をこめて、見守ってらっしゃいます。
手足を動かす量は違えど、
これも想いの『協働』だと感じました。
ソシオファンドの方は、お金を出すだけでなく、人や時間や知恵も出しています。
伴走支援という言葉のとおり、申請者とともに走りながら、悩み共有しながら、毎年、様々なジャンルの事柄にお金とヒトの力を出して活動されています。
まさに協働のカタチです。
ぼくたちの団体、NPO法人好きっちゃ北九州は、市民活動者どうしの協働も随分と増えてきましたが、
メインの活動テーマとしては
『地域との協働』です。
地域活動の輪の中に入っていき、
そのまちの活性化に向け、
『協働』により、ともに向き合い、ともに力を出し合い励んでいきます。
ここでぼくたちが気をつけていることは、
「やり過ぎない」ということです。
ぼくたちが色々とやり過ぎると、そのまちの自力・体力がついていきません。
ぼくたちは、また次のまちへと風を吹かせに移っていきます。
ぼくたちが去った後に、「あのときは良かったね」って何も残らないということは避けなければなりません。
『協働』をしつつも、そこはわきまえて、ともに走っていかねばなりません。
今回、様々なことを教えてくださった両団体も同じです。
お金を出し終わった後に何も残らない、そういう支援やお金の使い道では不十分です。
伴走支援し終わった後に、自力が無いから衰退していったでは、何にもなりません。
いつもぼくが理想として描いている『協働』のカタチとは、少し違っていますが、根幹となる本質としては同じ『協働』を感じたように思います。
助成金・補助金への申請のノウハウを得るというテーマのセミナーだったはずですが、そんな本質を学んだように思います。
参加の皆さんからは、様々なハウツーの悩みが多かったように思います。
隣りのNPO、
隣りのボランティア団体、
隣りの地域活動、
なんかと情報交換しながら、切磋琢磨し合えると良いなと思います。
競争より共創。
一緒に悩んで、良いスキルも、失敗談も共有して進んでいきたいですね。
そう考えると、こういう場の設定というのは、北九州での市民活動の推進において、とっても素晴らしい機会だなと思います。
この会は、ぼくたち市民活動者たちで自主的に企画・運営しておりますが、中心的な火点け役となったサポセンの皆さんには、とても感謝しています。
行政と市民活動との協働っていうのは、まさにそんなスタイルだったんだろうと思います。
今日もご覧いただきありがとうございます。
<1年前の”今日”の記事★>
おぉ!!
これも協働の話であり、ファシリテーションのことですね。
昨日もこの話をしていました。
ぼくも読み返してみよう。