若松区:まち協会長&市民センター館長合同研修〜地域の未来を考えよう
昨日、若松区役所からご依頼いただき、
北九州市若松区の全校区の
『まちづくり協議会』の会長さんと、
『市民センター』の館長さんにお集りいただき、
合同研修を行いました。
お聴きするところによると、実質的に初めての試みのようで、
特に地域団体のトップである会長さん達に集まっていただいて、
講演をお聴きいただくことなどはよくありますが、
『研修』というのは、ぼくは聞いたことがありません。
恐れ多くも、そんな研修を担当させていただきました。
「まちづくり協議会」も「市民センター」も北九州市独自のもので、全国的には珍しいものかと思います。
小学校区単位で公的に整備されたコミュニティ拠点が「市民センター」です。
市の会計年度職員として、館長さん達が配属されてらっしゃいます。
その市民センターを拠点として、地域の様々な団体が横断的に連携し、集合する母体として『まちづくり協議会』が設置されています。
まちづくり協議会は、ご覧のとおり、地域の様々な人や団体をメンバーに構成するもので、その会長さんと言えば、『超キーパーソン』!!です。
市民センターの館長さんは、センターを利用される皆さんを繋げたり、各種の地域団体の活動拠点としての事務局的な役割を果たすこともあります。
今回、
館長さんだけでなく、まち協の会長さんも含めて、
『地域の未来を考える』と題した研修会となりました。
区役所の皆さんと話し合ったうえ、テーマは大きく2つを設定しました。
①前述のとおり、まち協や市民センターは多彩な皆さんが集い・繋がる場所や母体ですので、それらの意義を改めて確認する。
②地域づくりは、やっぱり『人』。人が繋がり、輝いていくまちづくりを目指していくには?その課題認識や方向性を考えていく。
11月にも、この後編の研修を実施する予定で、核に迫る部分は次回に持ち越しする前提で、今回の研修を企画しました。
各地域の皆さまがお集りなので、
各班ごとに、自己紹介と合わせて、「好きっちゃ若松!」、ご自身のまちの好きなところを話していただき、アイスブレイクとしました。
その後、ぼくから地域課題の現状について、少しだけお話をさせていただいた後、皆さんが感じる地域課題について議論していただきました。
先に話したぼくの感じている地域課題も、皆さん、うんうんと頷いてらっしゃいました。
地域のなかで人材の固定化や、
PTA崩壊による若い世代との繋がりの場の喪失。
人はいるはずなのに、人がいない。
なんだかそんな課題が多いです。
グループディスカッションでの話題展開がしやすいように、以下の参考シートを配布しておきました。
やはり、それぞれのジャンルでの課題・悩みは深いことを実感しました。
各班の議論を、市民センターの館長さんたちがリードしてくださいました。
各班の話題について、全体でも共有したうえで、そうよね、あるよねって、皆さんで課題に向き合っていきました。
やっぱり、重たいテーマとして、『人』のところです。
町内会の高齢化、次の成り手不足。
地域の中での老-老介護状態。見守り・支え合いも心配になっていきます。
人の繋がりが希薄になっているものですから、孤立の課題も出てきます。
世代を繋げていくことが重要だと分かっていても、
それがなかなか上手く進まないというようなところが大きな課題のように感じました。
そこで、後段のディスカッションは、
若い世代や地域人材を確保し、繋がっていくには、どのようにすれば良いのか?その方策について考えていきましょう!
ということで話し合っていただきました。
さすが皆さんの様々な経験と見識のなかで、
いろんな対策やアイデアが出てきました!
あの手この手、考えて、取組んでらっしゃいます。
トライ&エラーもあるでしょう。
まだまだ悩みが深いところもあります。
大きな場面から、小さな場面まで、いろんな場で、人が繋がることを意識しておられることを感じました。
これらの工夫や取組みも、しっかりと意識をもって、大切にして、取組んでいけると、もっともっと前に進んでいき、輪がどんどん大きくなるような気もしてきました。
今回の『研修』においては、
課題認識から、現状から前へと進む糸口を感じるものとなりました。
次回の秋の研修第2弾としては、
より、『人』に着目していきます。
もっと具体的に言えば、地域のなかでの『若い人たち』といかに繋がり、深めていくのか。
そのきっかけづくりと、
いかにして協働の関係づくりを築いていけるか。
若松区の『未来を考える』
とても大切な研修でした。
そして、次回も楽しみです。
ディスカッションの場を多く設けました。
ぼくだけの話でなく、いろんなお話を交わすことができたと思います。
各地域のキーパーソンである皆さまに、少しでも得るものがあったなら嬉しいです。
今日もご覧いただきありがとうございます。
<1年前の”今日”の記事★>
憧れの!質問力!!
この記事を書いて1年になりますか。
これを書いて以降、『質問力』については、ぼくもずっと気にかけてアンテナを高めています。
大切にしたいテーマです。