子どもを真ん中に、このまちの安全・安心をみんなでつくっていく~上津役あそぼうさい~
昨日、北九州市八幡西区の上津役市民センターで、
子ども講座『あそぼうさい』を実施しました。
館長さんにとっては念願!の企画だったそうで、とても賑やかに、楽しく実現することができました。
子どもの人数はとっても多く、約50人!!
子どもだけではなく、地域の皆さまも、各町内から数名ずつが代表してお越しくださっておりました。
冒頭でも『市民防災会の皆さんが来ています』とご案内されておりました。
北九州市では、阪神大震災を機に、『町内会・自治会』が『市民防災会』という自主防災組織を担うこととなっております。向こう三軒両隣を合言葉に、地域みんなでの支え合い、助け合いの防災意識の向上を目指しています。
そんな各町内の「市民防災会」を代表して、約20人の大人の皆さんが来てくださりました。
キレイに並んでくれている子ども達。
うん!多いです!!(笑)
好きっちゃアカデミーのメンバーは、
産医大SDGs研究会、北九大3Club、九州共立大学の皆さんが9人来てくださいました!
この日の『あそぼうさい』は2つのテーマ設定をしました。
ひとつは、人数が多いので「全体進行」を多めに取り入れるということです。いつも「ブース遊び」が多い、あそぼうさいですが、これだけの人数ですからブースばかりだと大変だし、長くなってしまうため、全体での進行を多くしました。
もうひとつは、地域の皆さまも多く参加していますので、『コミュニケーション』『つながり』を大切にするという表現がしたいと思いました。
まずは、ウォーミングアップのじゃんけん大会!
単純ですが、子ども達は大盛り上がり!
災害への向き合い方、防災の本質を感じるゲームです。
さて、暖まってきたところで、前半戦は「ブース遊び」です!!
8種類のゲームを持ってきてました!!
時間の限り遊ぼう!!
ご覧のとおり、とっても賑やかに、各ブース遊びを楽しんでいただきました。
それぞれのブースに好きっちゃアカデミーメンバーの大学生たちが、ひとりずつ配置して、上手に進行してくださいました。
初めて参加のメンバーもいましたが、先輩に教えてもらいながら、だんだんとノウハウを得ていったようでした。
また、休憩をはさんで、それぞれのゲームが、どんな意味合いがあったのか、メンバーが順にお話をしてくれました。
わいわいと遊んでいた子ども達ですが、話してみると、よく理解できている様子も感じました。
後半戦は、『みんなでならぶ』ゲームです!
さて、何をするのかというと、
『バースデーカード』というゲームで、誕生日順に並んでいただきます!
もちろん、年は関係なく、1月から12月まで、ぐるっとみんなで円になっていただきました。
このゲームの狙いは、「何月何日?」って年齢関係なく、コミュニケーションをとっていくことです。
それと、自ずと、主となりお世話していくリーダー的な存在も出てきます。
それぞれの役割を果たしていくことと、リーダーが自然と出現していくこと。災害対応でも重要なことですね。
ぐるっと円になって、答え合わせ。
誕生日の人がいたので「ハッピーバースデー」をみんなで歌いました。
4ヶ月ずつぐらいで、3つのグループに縦に分かれて並んでいただきます。
今度は、「名前であいうえお順に並びます!」
コツはさっきの2つですね。
それぞれの役割を果たすことと、自ずと出てくるリーダー的存在!
さぁ!チーム対抗戦!どこが早いかな!!
小さな子どものお世話をしてくださっている大人の方。
率先してリーダーシップを発揮する上級生。
良いですね!!!
じゃあ、この列になったまま、バケツリレーやってみよう!!
コツを習った後は、各段に速くなりました!!
もし、災害が起きてしまったら、助け合っていきましょう!!
この3列をさらに3分割して、9個のグループに分かれます。
9人のアカデミーメンバーが、それぞれのグループに入って、進行の補助をしていきます。
グループディスカッションです。
グループの中で、自由にどんどん意見を出していってほしいです。
まずは、自己紹介をしていただきます。
初めて話した人もいたかな?
次に、ウォーミングアップがてらゲームです!
『い』のつく言葉を思いつく限り出してください!
いえ!いぬ!いか!いくら!いのしし!!
どんどん出てきます。
最多は24個のチームが優勝。
他の人が、自分では思いつかなかったようなことを言ってくれます。
これが面白いところです。
次に、ディカッションの話題を2つ。
問:避難所に避難してきました。自分は食糧をもっていますが、隣りの人は持っていません。分け与えますか?どうしますか?
というものです。
分けてあげるという優しい意見から、まずは自分の身を守らないと!というしっかりした意見まで。
正解はありません。みんながそれぞれの想いを話してくれて、自分が困らないためだけでなく、隣りにいる人も困らせないように、自分の食糧なりを持っておかないとねっていう答えでした。
次の問題。
問:夜中に地震がありました。隣りの家から物が倒れるような大きな音がしました。声をかけに行きますか?どうしますか?
子ども達は意外にも、圧倒的に、声をかけに行くー!!とみんな言っていました。目の前に困っている人、助けを求めている人がいるかもしれなかったら、助けに行く。それが本能なんだろうと思います。
「大丈夫?」って声をかけ合える関係づくり。地域で進めていきたいですね。
そして、絶賛作成中!の『防犯紙芝居』を2つお話させていただきました。
2つとも、『地域コミュニティ』に関するものです。
防犯の話ではありますが、防災にも続いているものです。
ひとつは、地域の中での「あいさつ」が子ども達を守っているということ。
そしてもうひとつは、そんな「あいさつ」も、知らない人どうしだと、疑われたりするから、『子どもから積極的にあいさつをしよう』っていうお話です。
これは地域の皆さんも大きく頷きながら聴いてくださっておりました。
この2つの紙芝居の後に、各グループで感想を話し合っていただきました。
『あいさつするー!!』と大きな声がいくつも聞こえてきました。
どんなときに挨拶したいか、大人の皆さんも想いの丈を話してくださっていました。
大人数での『あそぼうさい』
グループディスカッションを取入れた新しい進行形式となりましたが、
まさに、「子どもを真ん中」にした構図であり、
多世代が繋がる素敵な講座となりました。
みんなが繋がって、おしゃべりして、
地域の共通テーマである、防災や安全・安心へ、ともに学んで。
楽しい『あそぼうさい』となりました。
終了後には、恒例のミーティング!
この活動をもって卒業するという大学4年のメンバーも・・・涙
みんなそれぞれが、課題を見つけていて、次はもっとこうしたいっていう次のステップを感じているところに、いつも素晴らしさと主体性を見ます。
ぼくなりにはアドバイスはしますけど、押し付けるようなことはしません。
また、先輩から後輩へ、想いやノウハウが託されていっているのも感じます。
とっても素晴らしい若者です。
卒業メンバーは他県へと就職となりますが、きっとまた時間の良いときに来てくれるでしょう!
本当に、ありがとうございました!
いつもとは少し違った感じのあそぼうさいでしたが、
地域の中での多世代交流のツールとしてのあそぼうさい。
まさにそれが体現できるような、ステキな講座となりました!
今日もご覧いただきありがとうございます。
<1年前の”今日”の記事★>
あぁ、、、、
これのことですね。
能登の地震も、こういうことです。
今回の断層も、いわば未知なるものでした。
<2年前の”今日”の記事★>
そう!!
そう!!!!
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