良い話も悪い話も効果絶大!『頭出し』について
打合せや交渉の場面、また何かの発表や報告においても、効果絶大になるのが『頭出し』です。
予告!のようなものですね。
正式な発表や、打合せの場の前に、簡略的に伝えておく、ということですね。
今日はこの『頭出し』について考えていきたいと思います。
冒頭の可愛いイラストは、あらやんさんの描かれたものを使用させていただいています。ありがとうございます。
①『頭出し』とは?
●打合せや会議があるとします。
参加者に対して、「〇日の打合せは、~についてが議題です」って伝えておくおとですね。
●悪い話を伝えないといけないとします。
対象者に対して、「情報が整いしだい改めてお知らせしますが、~ということがあります。」
●何か新規案件が進んでいるとします。
「~が始まります!」「~について、〇月頃にお示しします!」など、予告ですね。
テレビ番組や映画の宣伝など、効果的に使われていますよね。
新しいお店のオープンの情報などもそうですね。
このように、正式な発表や、当日の前に、情報を部分的に示しておくことを『頭出し』と言います。
②頭出しをしない『デメリット』
メリットとデメリット、どちらから書くか迷いましたが、
頭出しをしなかった場合の『デメリット』について、先に書きます。
何と言っても大きなデメリットは『いきなり聞く』ということです。
いきなり聞いて良いのはサプライズぐらいなもので、情報を処理していくのに、少しずつ話を聞いていく方が良いです。
特に、悪い話の場合は、小出し小出しに、情報を早めに入れていった方が良いですね。いきなり聞かされるとギャーッてなります(笑)
とっても良い話なのに、残念な例をよく目にします。
とてもとても素晴らしい事業を組み上げて、ドーンとマスコミ発表されていて、すごーいって思うことでも、それが初めて見聞きしたことなら、「なんだこれ?」ってなります。
とたんに、自分とは関係ないって思ってしまいます。
逆にこんな話が、「始まります!進んでます!」みたいな準備中ぐらいの段階からの情報だと、ワクワク期待が高まりますし、応援したい気持ちになります。
打合せや会議でも同じです。
会議の席に座り、「今日、このことを話します」って急に言われても、話し合うのに、資料も心も頭のなかも準備ができてないとかがあります。
また、急に議題提起されますので、主体は主催者側で、自分は関係ないと思ってしまいます。
つまり、急に言われると主体性を失います。
③頭出しの『メリット』
メリットはデメリットの反対ということになります。
打合せや会議のときには、アポの段階や、前日などの改めての連絡の際に、「こんなことを話そうと思っています、よろしくお願いしますね」って伝えておくと良いです。
この一言を言っておくことで、充実した話し合いの準備ができるとともに、主体性をもって参加してもらえることになります。
交渉の場面でも活かされることが多いです。
不意をついて攻め込んでいく交渉もあるかもしれませんが、たいてい、「少しお時間ください」とかわされます。
頭出しだけしておけば、探り合いが始まりつつも、準備万端で乗り込んでいくことができます。「そんな急に言われても」という雰囲気は打破できます。
良い話の報告や発表でも、悪い話の報告にしても、
急に聞かされると良くないです。
少しずつ小出しにしたり、事前に頭出ししておくと良いですね。
また、頭出ししておくことで、
多くの方の経験やノウハウが活かされることがあります。
「こんな経験があるよ」「こういう風にすると良いよ」「実はここが課題なんだよ」など、色々とご意見やご指導をいただくことがあります。
④頭出しの仕方
お店のオープンやテレビ番組の宣伝のように、華々しく予告するものが全てではありません。
電話連絡でサラッと言うだけでも効果的です。
メールなどに、一行だけ触れておくでもOKです。
「まだ、詳細に準備ができてないから言えない」という状態は多々あると思います。
その状態でも良いです。
「タイトル」だけでも伝えらればOKです。
準備中、成長途上から声をかけてもらっているということの方が、相手方にとっては喜ばしい情報です。
特に協働の場面や、お知らせした後に関連する人が多い場合などは、
早め早めに頭出しだけしておきましょう。
「こんなことを準備しています。まとまりしだいお知らせします」
「こんなことを考えていきたいので、また後日ご相談にのってください」
言われた方は悪い気はしませんよね。
頼られてると思うときもあるでしょうし、
おっ、こんなこと頑張ってるのね、と思えることもあるでしょう。
繰り返しますが、
頭出しは、
『早め』に、
『タイトルだけでも』伝えましょう。
ちょっとしたひと手間なんですが、
効果絶大の『頭出し』
ぜひぜひ意識して、活用・実践してみてください。
同じようなことで、根回し・下話・プレミーティングもありますので、このことについても、そのうち書いてみたいですね。
これまでの記事で関連のものを貼っておきますね。
今日もご覧いただきありがとうございました。