「生き方のデザイン研究所」さんで教えていただいた『インクルーシブデザイン』とは!?
NPO法人好きっちゃ北九州の活動にて、ESDやSDGsを自分事として感じることができるようなショートムービーを作る活動をしています。
取り上げたいテーマのひとつで、障害がある人もない人も、ともに暮らすこのまち・社会づくりについて、考えていきたいと思いました。
そこで、『生き方のデザイン研究所』さんにお邪魔し、いろいろと想いや活動のこだわりを教えていただきました!
(撮影時以外は距離をとって、透明なパーテーションをしていただいてお話をうかがいました。)
私自身、まだ噛み砕けてない部分や、考えの浅はかなところがあるかもしれませんが、ご了承ください。きっと、もっと、議論を深めていくことが何より重要だと思います。
障害のある人、ない人
先日開催されたパラリンピックは、人間の可能性やそのエネルギーを感じて、感動や勇気をもらいました。
パラアスリートたちの障害をもつに至った理由もいつも添えられていて、突然の事故や病気、また生まれながらにしてという選手も多かったですよね。
感じさせられたことは、こうして多くの障害のある方が、それぞれの人生を生きていること。日本代表として活躍の方はおそらくほんの一握りで、もっと大多数の方がおられるんだろうと感じました。
障害のある人も輝ける場面を、ということで始まったパラリンピックですが、障害のない人と、ある人の2次元で分けてしまっていることも確かです。
そうしたマジョリティ-マイノリティ的な感じ方は、大なり小なり心の中にあってしまうんじゃないかと思います。
(あってはならない!と言うべきところですが、あってしまうんじゃないかとあえて書いています)
上から目線?下から目線?
例えば、障害のある人のことを「かわいそう」「助けてあげないと」と思う時点で上から目線になってしまっていますよね。前述のように、パラリンピックでも、こんなに大変な障害のある人「なのに」頑張っていて勇気づけられたなんて言っている時点で上から目線なんじゃないかと自戒の念がありました・・・。
また逆に、障害のある当事者の皆さんは、自分たちは支援される側だと主張しているとすれば、それは下から目線なのかもしれません。
とっても根深い課題ですが、安易に整理するとこういうことだと思います。
はたして、これで良いんだろうか・・・。
生き方のデザイン研究所の遠山代表に教えていただきました!
『インクルーシブデザイン』で、ともに考え、ともに造る社会を。
生き方のデザイン研究所で大切にしている理念のひとつが、「インクルーシブデザイン」
「インクルーシブデザイン」というのは、当事者が「デザインをする段階で」参画することです。
例えば、目・耳・足腰などが不自由な方が利用する施設を造ろうとおもったときに、障害のない人たちが集まって、障害のある人のことを思いやって想像して、「こうしてあげることが良いんじゃないか・・・」と考えてデザインするとします。こういった状況は世の中に大多数あると思います。
だけども障害のある人たちからすれば、それがベストでなかったり。少し感覚が違ったり・・・。障害や考え方も千差万別でしょうから、なかなかに難しいですよね。
そこで!
デザインを考える段階から、障害のある当事者の方が、企画検討に参画することで、より良い方法を見出せていけるのではないか!
というのがインクルーシブデザインです。
ほんの一例を簡単にあげましたが、もっと多様な形態がありますよね。
一緒に考えて一緒につくっていく。
そうすることで、障害のある人もない人も双方の意思疎通ができますし、ともに生きていくデザインができる、というものです。
以前、生き方のデザイン研究所の皆さんと、インクルーシブデザインで一緒につくった、防災ダンス「心配性ヒーロー」のムービーはこちら!
共生社会の構築へ
これまで往々にして進んできたのが、「障害のある人たちへの支援策を準備してあげる」というものだったと思います。
これは、障害のある人たちをいわば「お客さん」にしてしまっていて、サービスにはクレームがセットになってしまいますから、足りない点は要望になってしまいます。
これが上からや下からの目線の正体なのかもしれません。
安易に「個性」なんかで論じてしまいがちですが、障害のある人もない人もともに暮らし、ともに造ることができる社会へ、一層のインクルーシブデザイン的な思考が肝心だと思いました。
考えが及んでいないことが多いですが、いったん書き留めておきました。
遠山さんや生きデの皆さんともっともっと話していきたいと思いました。
これからも障害のある人のことを思いやってあげれるようにしたいと思いました。(←ほら、これが上から目線やん)まだまだ未熟者です。