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表現は『体験と現象』
先日、ウチの職場での「意見発表会」という催しがありました。
特に若手の職員たちが、職場・業務での課題や、もっとこうありたいという希望を意見発表するものです。
毎年、とても楽しみにしている機会です。
今年も、胸躍らせながら聴講させていただきました。
未来へと明るい眼差しを向けての若手職員の皆さんの発表は、どれも頷くものばかりで、とても刺激をいただきました。
また、前へ前へと進んでいくエネルギー・活力を分けていただいたような気がして、これからも、どんどん前進していきたいなと思いました。
ぼくは同業者なので、意見の『内容』に特に耳を傾け、メモをとりながら聴いていました。
審査員の皆さんは多彩な方々で、
声で伝えるスペシャリスト、
文字で伝えるスペシャリスト、
そして演劇でのスペシャリスト。
そうなんです、
内容はもちろんなのですが、
その『表現力』も超重要なのです。
そりゃそうですよね。
意見発表会という場において、
原稿の文章は素晴らしいけど、自信なさげに、ぼそぼそと、抑揚なく喋っていては、伝わってくるものはなかなか無いかもしれませんね。
全ての発表が終わり、審査。
演劇のスペシャリストの方の講評から学んだことを今回アウトプットさせていただきます。
『表現』というのはとても難しいもので、
ちょっとズレてしまうと、うさんくさくなってしまったり、ちょっと重たくなってしまったり。
アピールも、やり過ぎると、何だか気持ち悪くなってしまったり。
例えば、ここぞという場面で、手を挙げてみたり。
強調したい部分に、身振り手振りを入れてみたり。
表現したい、発信したい気持ちは分かりますが、
それがきちんと伝わっていくか、という課題です。
そこで、
『体験と現象』が大切とのこと。
自分が体験してみて、グッときたものを同じように現象として表現してみるんだということ。
ちょっと難しい表現ですね。
例えば、誰かのスピーチを見聞きして、胸に刺さったとします。
その体験を、同じように、自分の身体を介して、現象として再び表してみる。
ということなんでしょう。
演技・表現をする人たちも、自分に体験・体感が無いものは、表現するのが難しいとのことです。
だからこそ、『自分が受け取った感性』を大切にしてほしいということなんでしょう。
発表会の練習においても、過去のグッと来た人のムービーなりを見て、真似てみたり、自分のスピーチを撮って、見返してみると、グッとこなかったり。
そうした『体験』を重視した方が良いのだろうと感じました。
表現のテクニックにおいての『体験と現象』というお話でしたが、
とても意味深く、他にも共通することが多々あるのではないかと学び得ました。
ぼくも、こうして毎日のように、何かを発信・表現しています。
仕事においても、各種活動においても、「行動する」「活動する」という動きのあるようなものでも、根本には「発信する」「表現する」という意味合い・意気込みが強い気がします。
『体験と現象』は、
インプットとアウトプットの関係ですが、
より的確にアウトプットしようと試みると、
大切に大切にインプットをすることが大切だということ。
研ぎ澄ますように、自分の感性や感情を大切にすることなんだろうと思います。
またさらに、そのアウトプットは『現象』と言えるほど、
自然と溢れ出たようなもの。
自分の心や身体を介して、
その表現が外へと伝わり出していくものなんだろうと思います。
ちょっと抽象的な書き方ばかりですが、
とても大切なものを学んだように感じました。
これからも活動者であると同時に、
表現者であっていきたいと思っています。
今日もご覧いただきありがとうございます。
貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。
冒頭のイラストは、さがこ|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。
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