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公務員の『副業解禁』の首相方針!?『2枚の名刺』で相乗効果!!

2025.1.24、石破首相が衆院本会議で、施政方針演説を行われました。

これからの国のビジョンについて様々なことが宣言されました。
ぼくは個人的に楽しみにしていた内容も、チラッと触れられました。

それは
『公務員の副業解禁』についてです。

タイトルも『副業解禁』と書いてしまいましたが、正しい表現ではないですね。

『公務員の副業・兼業の弾力化』という言葉を今回も遣われています。


そもそも、ぼくたち公務員は、
社会「全体への奉仕者」であることを仕事にしていることと、
税金でお給料をもらっているので、その職務に対しての「職務専念」の義務があります。

それが故に、『営利企業への従事制限』というものがあります。

つまり、社会全体に対しての行政の仕事をしているのに、
いち民間会社へ貢献するようなことを、仕事以外でもしてはならぬ。ということと。

公務の8時間なら、8時間、きっちり、その気力・体力を仕事に傾けなさい。ということです。
仕事終わって、バイト行ったりとか、休みの日に別の仕事をしてたりしたら、仕事にパワーを注げないでしょ、ということです。

まぁ、もっと深くいけば、
行政と民間の癒着や不正なお金の流れ、また権限の集中などの恐れがあるため、こうした行為を根っこから絶つための制度設計とも言えます。


しかしながら!
近年、少しずつ、
この「公務員の副業禁止」が弾力化されているのをご存知ですか?

既に内閣人事局は、一定の基準を満たせば、『公務員の兼業を認める』方針を従前から示しておりました。

国家公務員と地方公務員は微妙に違うのですが、追従するような性質もありつつ、
この前後から、市町村・都道府県でも、公務員の兼業弾力化を公言するところも出てきていました。


今回、石破首相の方針はとても大きな風が吹くものと期待しています。

首相官邸の公式HPです。

2の『地方創生』に関わる部分でのご発言で、
『選ばれる地方』の話題で触れられています。


この演説に呼応するカタチで、香川県でも従前からの方針に重ねて知事がご発言されています。

香川県もそうですし、神戸市なども、こうした方針には積極的で、職員に対して「通知」しているそうです。

もちろん、ただのバイトや商売ではなくって、社会貢献、地域貢献に資するものという条件にはなります。



では、ぼくの務めている北九州市ではどうか?
と皆さん気になっているかと思います。
(あ、そうでもない?(笑))


ぼく自身は、
公務の傍ら、家事・育児、自分のまちでの地域活動・保護者活動などしつつも、
『認定NPO法人好きっちゃ北九州』の理事長を務めています。

『認定NPO法人』は、なかなかなれるものではなく、北九州市でも7団体しかありません。
自分で言うのもなんですが、認定NPO法人の理事長をしながら、公務員やっている人って、全国でも他にいるんだろうか?
もしいらっしゃったら、オンラインででも対談でもしたいです。

ウチのNPOは、
その活動の多くは、『依頼』をいただいて始まります。
ノーギャラな活動はほぼ無くって、資金的に団体を維持していくためにも、その活動の質を維持していくためにも、謝礼等のお金をいただいて、活動を請けています。

つまり、『無償ボランタリー』でなく、
ほとんどは『有償』で活動が動いています。


少しだけぼく自身の話をしますが、
令和3年度に、長年の『まちづくり』への活動が認められ、『市職員』としての表彰をいただきました。


ぼくたちの『まちづくり』の活動は、前述の謝礼金等の資金源が税金であることも多く、
NPOへは有償でも、ぼく個人への謝礼金は「無し」という、団体運営をしていました。

でも、年間100件近い、講座・講演・活動謝礼金をぼく自身がもらわないことも、団体の健全性を失っていくことにもなりかねませんでしたので、
先ほどの市職員表彰を機に、謝礼金の半額相当は団体へ、もう半額を上限に、ぼく個人へと支払われるようにしました。

(ぼく以外のメンバーでも同様ですし、活動の予算状況によっても異なります。)

ぼくとしては、市に対して
『副業申請』をしました。

もちろん、
前述のような、社会的な流れもあり、『認められています』
(皆さん、ご安心を!!(笑))

初めて申請を出すときにはビクビクしたものですが、
寛大にご判断いただき、とても嬉しく思います。


また、波はどんどん変わっていっていて、首相が方針として触れるほどになってきました。


全国的なスゴイNPOである『二枚目の名刺』さんに
取材いただいたことがあります。

本業とは別の
『二枚目の名刺』をもつことで、
人生や、生活や、知識・技術や、経験の幅が各段に拡がることを推奨されています。

現在は、「働き方改革」や、テレワーク、フレキシブルなど、仕事に対して随分と変わってきていて、
『副業』『兼業』をしている人は随分と増えてきましたよね。

また、残業代が払えないことや、ちょっとした時間で働きたいなどの、多様な状況もあろうかと思います。

公務員とそれ以外の名刺というのは珍しいということで、取材いただきました。


公務員に限りませんが、
本業の仕事以外のことで、
お金をいただけるほど、
その知識・技術・ノウハウがあることは、生半可なことではありません。

ただ、趣味でやっているということとは、一線を画すものだと思います。

でも、そこまでいくと、スペシャリストとして積み上げていくものが必ずあります。

それは、本業の方にも活かされることもありますし、
接する人たちとの人脈にもなります。

色んな視点から物事を見たり、
色んなジャンルの人たちと知り合っていることは、
どうしても同系色になりがちな、職場だけの人材や関係性とは違い、
とっても大きな強みになります。

ぼくは、
公務員の副業・兼業の弾力化は大賛成です!!!


特に、ぼくたちのような
地域を盛り上げていきたいというNPO活動は、フィットしているものと思います。

公務の最大目標は、
「このまちをもっともっと良くしていきたい」
「このまちで暮らす人たちが幸せであってほしい」
という願いだと思います。

商売ではなく、プロとして、有償で活動しながら、
これらの同じ目標に向かっていくというのが、ぼくたちのNPOの活動です。

同じようなゴールを目指しています。


首相の演説のなかで、唸った部分は、
『選ばれる地方』の活性化のため、
そのまちへの想いをもつ公務員が、もっともっとその地域のために、兼業・副業でも頑張ってほしい!という願いが込められたメッセージだと感じます。

ウチの
『認定NPO法人好きっちゃ北九州』は、
ぼく含めて、公務員メンバーが半数ほどを占めています。

もっともっと、
このまちのことを『好きっちゃ』って思えるまちづくりを進めていきたいと思っています。


今日もご覧いただきありがとうございます。
貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。

冒頭のイラストは、イマヨシ@心地よいもので日々をごきげんに暮らす|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。




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