看護師の卵の皆さんの発表に感激した!
昨日はニシエヒガシエ走り回る一日でした。
そのうちのひとつ、福岡水巻看護助産学校の発表会にお招きいただき、とてもとても素晴らしい席に参加させていただいたことを感謝しております。
感激が冷めぬ前に、書き残しておかねば!
福岡水巻看護助産学校の1年生の皆さんが、13グループに分かれて、『地域活動』への実習に行かれたそうです。
そのうちの1グループが、ウチのNPO法人好きっちゃ北九州に来ていただき、2回の『あそぼうさい』をご一緒させていただきました。
とても素晴らしい学生たちで、感銘を受けました。
発表会は、午前と午後に分かれており、ぼくは午後の後半戦から駆け付けさせていただきました。
建物もとてもキレイで立派なのですが、入口から会場までのご案内も、まるで高級ホテルのような接遇をいただき、なんだかVIPになったような気分(笑)
フラッと見に行くぐらいのつもりでいたのですが、
凄い席までご用意いただいており、心を入れ替えました(笑)
他の班の発表も含めて、印象に残った点を書いておきます。
①看護の対象は・・・
冒頭の副学校長さんのご挨拶でとてもインパクトを受けました。
『私たち看護師が、看護にあたる人は、それ以前は地域の人であり、看護を終えまた地域に戻られます。地域の人や地域がどんなものであるのかを看護にあたる者として、しっかりと学んでほしい』というようなお話でした。
看護師という専門職種ではありますが、
地域のことをよく学んでこそ、『人』が見えてくるということだろうと思います。
とてもとても恐れ入りました。
この時点で感動です。
そして、地域というフィールドへ実習先を繋がれたのが、村江先生です。
さすがの人脈の広さとフットワークの良さには感服いたします。
②第2の人生を!
水巻町老人クラブ連合会へ実習に行かれた学生の発表では、
老人クラブにて、第2の人生を楽しもう!とのテーマで、活動されているとのことでした。
家にずっと居るのではなく、様々な活動にて、出てきてもらって、身体を動かして、人と繋がって、過ごしてほしいという想いだそうです。
ご年配になっても、そうした熱い想いをもって活動されている皆さんの気持ちに触れました。
看護の領域でも学ぶものが大いにあったと思います。
③気持ちを伝える!
「ともしびの会」という点訳、朗読、手話を行うボランティア団体への実習です。
プレゼンの冒頭でも、学生たち全員が手話で自己紹介を行っていました。
耳の聞こえない人とのコミュニケーションにおいて、気付いた点を発表されました。
ぼくが強く印象に残った2点は、
・伝えようとする気持ちが大切であること
・あいまいに伝えるのではなく明確に伝えること
日常のコミュニケーションから大切なことだと思います。
看護の領域においても、とても活かされていくものだろうと思います。
④コミュニケーションは言葉だけじゃない!
このフレーズは強く心に響きました。
放課後等ディサービスに実習に行かれた学生の言葉です。
一見、健常児のような子であっても、精神障害や発達障害などがあり、放課後等ディサービスをご利用されています。
気持ちを上手く伝えられない、言葉が上手くでない、じっとしていられない。
その子その子に特性があり、個性があったそうです。
ひとりひとりに最適な接し方を考えたそうです。
コミュニケーションがキライなのかな?という子も、実はそばにいてほしかったり、ずっと見ていてほしかったり。
そして学生の学び得た感覚として、
『コミュニケーションは言葉だけじゃない』というセリフにはとても感動しました。
寄り添ってあげること、
そばにいてあげること、
手を触れてあげること。
コミュニケーションは多様なんだろうと思います。
⑤地域のつながり
看護の実習とは言え、ぼくたちが普段から考えている『地域づくり』や『地域コミュニティ』というテーマもいくつかありました。
市民センターや、社会福祉協議会、地域包括支援センターへの実習先もありました。
地域のコミュニティ拠点へ、赤ちゃんからお年寄りまで、集える場所や企画があること。
地域の繋がりのなかで、外出する機会や身体を動かす機会で、心身ともに健康に過ごしていただきたいこと。
縦割り的には、地域コミュニティと、福祉と、医療とは、全然別物で取り扱ってしまいがちですが、
学生たちは、それらが一直線の線状にあることを実感し、自分たちの言葉で発表していました。
これから看護師になられるなかで、そうした目線をもっておられるというのは、『人』を見るうえで、とても大切なことだろうと感じました。
⑥地域愛の育みを!!
最後に、ぼくたちNPO法人好きっちゃ北九州が受入れさせていただいたグループの内容です。
ぼくたちの活動は、地域コミュニティ拠点である市民センターなどにお邪魔し、様々な企画やイベントを実施する機会が多いです。
ぼくたちは、『地域愛の育み』をテーマに活動しており、
自分のまちが好きっていう気持ちをもっともっと増やしてほしいという想いです。
ぼくの言葉を代弁していただき、発表いただきました。
2度の『あそぼうさい』の場面に参加してくださり、
一度目は体験・経験というなかで、
二度目のあそぼうさいでは、看護学生自らプログラムを考案・準備してきてくださり、
とてもとても感激しました。
看護の視点を交えた防災〇×クイズ、
医療系防災グッズ暗記ゲーム、
車イスの体験など
看護学生らしいプログラムで、あそぼうさいの幅がぐーんと広がりました。
ただ実習先に参加するということだけでなく、
こうして主体的に取組んでいただいたのは、大拍手を送りたいと思います。
地域において、共通するテーマ・課題だったり、住民が一丸となれる要素である『防災』について、『まちづくり』として、関わっています。
子ども達を含めた多世代交流のツールとして考案したのが『あそぼうさい』です。
他の班の発表とも通じることで、
地域のなかで繋がること、
地域のなかで集う場所や機会があること。
障害のある人もない人も、みんなが支え合って、生き生きと暮らすこと。
それらに繋がるものだと思います。
皆さんの発表は、とてもとても素晴らしいものでした。
この看護学校の大ファンになりました。
今回は実習として、ぼくたちの活動にご一緒、いただきましたが、
ぼくたちはじめ、各受入れ先の皆さんは、仕事とは別にこうした活動をしているところが多いです。
実習だけにとどめず、時間の許す限りで良いので、今後も何かしらご一緒できたら嬉しいなぁと思います。
とてもとても素晴らしい発表会でした!
心がキレイに洗われた気持ちです。
今日もご覧いただきありがとうございます。
<1年前の”今日”の記事>