オンラインの良さと心配なこと
コロナ前から着実に進展していましたが、
コロナ禍で一気に様々なことがオンライン化へと進みましたね。
ぼくたちの活動でも、オンライン会議はもちろんのこと、オンラインでのイベントができないかという検討も進みました。
こんなのがとっても苦手な行政でさえ、テレワークが推進されました。
仕事のみならず、各種講座や会議において、わざわざ行かなくて良いというのは、時間と距離の効率化でとっても便利です!
最近では慣れたもので、「リアルのみなら不参加」、「オンラインがあるなら参加したい」という選択肢になってきました。
また、YouTubeなどでの動画配信もすっかり定着しまして、講座などは「アーカイブ配信がないか?」というように、リアルタイムでなくても良いという選択肢まで出てきました。
とっても便利!
上手に利用して、良いように取り込んでいけたら良いなと思っています。
こんなとてもとても利便性の高いオンラインによるものについては、
ぼくとしてはとても肯定的にとらえていますが、
心配な点もありますので、少しだけ書いてみたいと思います。
冒頭のシンプルだけどカッコイイイラストは、amica.さんの描かれたものを使用させていただいています!ありがとうございます。
①オンラインかリアルかの選択
ここまで普及すると、これまで当然のようにリアル開催していたものが、
『オンラインじゃダメなの?』という風潮さえ出てきています。
実際にぼくも、これ、オンラインでも良かったでしょ~、と思うようなものもいくつかありました。
主催側においては、リアル一本だけでなく、
オンラインでの開催や、
リアル+オンラインというような『ハイブリッド型』の選択も必要かもしれません。
ぼくもこの辺は不得意なのですが、もっと実践できるように頑張りたいです。
②リアルタイムかアーカイブかの選択
では次に、リアルタイムでの参加が必須なのかどうかです。
オンライン配信しているような設定の場合は、同時に録画しておいて、事後に配信するというのもアリでしょう。
ぼくもとても参加したい講座や研修があった際に、アーカイブ配信があるときにはとっても嬉しいです!
しかしながら、参加者のなかでクローズドにしたいときや、事後に広範に拡散されると恐ろしいような内容のものもあります。
これがアーカイブの恐ろしいところですね!
一度ネット上に上がってしまったものは完全には消せないということも聞いたことがあります。そうしたリスクもあるということですね。
あと、アーカイブがあるということを最初から公言してしまうと、リアルタイムでの参加者が減ってしまうという怖さもありますね。
集団の大きさを示したいイベントなどには不向きかもしれませんね。
個人的には、会議によってはアーカイブ配信とかしてほしいなぁ・・・。
(リアルタイムで参加するのは時間の無駄ということも・・・(笑))
③雰囲気
一番下の娘が、今春、小学生になります。
先日、リアルのみの入学説明会があり、参加してきました。
PTAの任意加入のことなどもありますので、とても興味津々で参加してきました。
上の子3人のときも説明会には参加してきましたし、小学校のことはだいたい把握しています。
説明会の内容はいたってこれまで通り。
初めて入学するという家庭にとっては良い機会となったと思いますが、ウチにとっては、まぁ聞いてないでも大丈夫なぐらいの内容でした。
『今日の説明会、オンライン参加やアーカイブ配信でも良かったなぁ』というのが率直な感想でした。
しかし!
一周。いや二周ぐらい回って考えてみました。
その場の『雰囲気』が大切だろうと思いました。
なので、リアル開催でも良かったと思いました。
というのも、特に初めて我が子を小学校に預けるような保護者からすると、学校がどんな雰囲気なのか、先生たちはどんな雰囲気なのか、同級生となる各ご家庭の保護者はどんな雰囲気なのか、を感じとる場面だったと思います。
実際にぼくも、どんな保護者がいるかひと通り見渡してみました。
説明会での説明したい情報を聞くだけの場と定義するとオンライン配信でも良いのかもしれませんが、
こうした雰囲気を掴む場と考えると、リアルで参加いただいた方が良いのだと思いました。
④距離感・おしゃべり
ぼくの活動は、生涯学習・社会教育に関連するものがとても多いです。
そのまちの人たちに集まっていただき、色んなテーマで話を聞いたり、話し合ったり。
こうした生涯学習・社会教育に関する講座においては、コロナ禍で随分とふっ飛びました。。。
実際に中止にした講座は数知れず・・・。
オンラインにして継続した講座もありました。
(コロナ禍でエッセンシャルな部分が残り、こうした生活を豊かにするものでもオプション的なものはそぎ落とされていくのを実感しました。
だからこそ大切に価値と向き合うことを進めないといけないと思っています。
この辺のことは、また書きたいです。)
オンラインでの講座においては、進行がとても難しく、参加者の参加度合いやオンラインへの姿勢でも随分と違います。
これまで往々にして実施されてきたのは、一方的に進めていく手法です。
生涯学習・社会教育において重要なことは、
「話し合い」や「ふれ合い」だと思っています。
何の気なしに、ポロッと口に出たことが、どんどんと広がって深まっていくようなそんな魅力があります。
そうしたことを目指す場づくりをするのであれば、やはりリアル開催には敵いません。
『おしゃべりの場』というのは、貴重な場だということをコロナ禍で改めて認識したところです。
⑤どんどん変わっていく、その中で
保育園の保護者会において、各種話し合わないといけないことがありました。
ぼくを含めて多くの保護者の皆さんが不慣れな中、オンラインで話し合いを進めました。
初めて実施したことです。
LINEでの話し合いと違って、やはり話し合いが進みました。
苦手意識をもっていた保護者もいたと思いましたが、とても良い機会となりました。
こうしてどんどん変わっていく。
それを実感しました。
小学校でもオンライン授業をやっているぐらいです。
子どもの繋がりを通じて、こうして親が成長できる機会となりました。
今日、北九州市防災フォーラムというのが開催され、高校生や大学生が自分たちの活動を発表するみたいです。
学生・生徒においては、とても貴重な経験の場になると思います。
例年通り、リアルな会場で、多くの観衆の前で発表できる機会となれば良かったですが、参加者の多くはオンラインでの参加だそうです。
とても緊張すると思いますが、そうした場を乗り越えて、ひと回りもふた回りも成長されることと思います。
でもでも、
登壇したときに、リアルに見渡せる人たちだけでなく、画面越しに見ている大勢の方がいることをどのように感じ取ることができるでしょう?
彼ら彼女らの心の成長を思うとき、それも心配です。
でもでも、彼ら彼女らの世代においては、そうしたことも実感できる能力を身に着けていくのかな?
いずれにしても画面越しに応援したいと思います。
今日もご覧いただきありがとうございました。
これまでの関連する記事をいくつか貼っておきますね。