ついに梅雨入り・・・典型的な気圧配置での豪雨がある時代
今日はこの話題に触れなければなりません。
昨日、九州北部を含めて、広い地域において、
ついに、梅雨入りをしてしまいました。
少し早いような気もしますが、天気図を見ると、典型的な梅雨の気圧配置ですね。
この時期にしては異例の発達をした台風第2号の影響もあり、何だかコワイ状態となっています。
『梅雨』とは、
前線が停滞して、ずっと雨の日が続くような状況のことです。
しとしとと降り続くだけの雨なら良いんですが・・・。
地球温暖化の影響もあるでしょう。
気温が高まると、その空気中に含まれる水蒸気量が増えます。
なので、思いのほか雨が降らない?
降ったと思ったら、ドサーッ!!と降る。というのが典型例になってきました。
おそろしや・・・。
そして、前線に向かって、「暖かく湿った空気」の流れ込みにより、豪雨になっていきます。
前線上に生まれる発達するミニ低気圧。
列を成す線状降水帯・・。
梅雨前線、おそろしいですね。
その角度や風向きには注意しておかねばなりません。
この夜間の動きも、予測と随分と違って、驚きました。
ぼく自身は、もう離れましたが、
日夜こうした気象状態を注視している防災担当の皆さまに、感謝と労いの思いを持ちます。
これが今日の天気図です。
これから大陸側の高気圧が頑張って、前線が南下していく見込みです。
海側の高気圧と台風が押し負けるか!?というのが見物です。(でなければ、北九州ヤバイ)
ぜひ、皆さん、これからの季節、この典型例を見ておいてください。
3点セットです。
①まず、前線がかかります。
これが暖かく湿った空気をブロックして雨を降らせます。
②南東側(右下)の太平洋高気圧
時計回りの回転で、海からたっぷりの水分を送り込みます。
③南西側(左下)の台風や低気圧
反時計回りの回転で、海からたっぷりの水分を送り込みます。
この3つが揃ったときは、危険です。
どれかひとつでも恐ろしい時代なのに・・・。
まだ五月下旬なので、それほど、熱量やボリュームが無いので、そこまで豪雨にはならないと思いますが、気圧配置的には悪いですね。
でも、なんだかんだ、今回の台風第2号の動きには助けられてるような気がしますね。
現在位置がもっと西側だと、もっとひどかったと思います。
もう一度貼っておきますね。
『たまたま』
『運悪く』
出会いがしらの事故のように、いくつかの要因が重なって豪雨になるケースがあります。
広島豪雨もそうでした。
朝倉の九州北部豪雨もそうでした。
鬼怒川が溢れたときもそうでした。
とんでもない要素が、いくつか重なってしまい、『まさか』が生じます。
しかしながら・・・・。
ここ数年の気象災害を見ると、
典型的な気圧配置で記録的な豪雨になってしまっています。
今日の気圧配置を見ていても典型的な例です。
バットを短くもって、ミートするようにダウンスイングで場外ホームランを打つ時代です。
丁寧なインサイドキックで、超ロングシュートが炸裂する時代です。
空を見て、
天気図を見て、
天気予報を聴いて、
避難情報を受けて、
この気候変動時代を生きていきましょう。
今日もご覧いただきありがとうございます。
<1年前の”今日”の記事★>
おっ。
失敗に学んだ話ですね。
義務化から10年が経ちます。
今一度、点検してみましょう。