七五三に思う人生の節目と、自分自身に積み上げていくもの
気付けば11月も半月が過ぎていました。
昨日は15日、七五三でしたね。
7+5+3=15というのはホントの由来なのでしょうか?(笑)分かりやすくて良いですね!
今年度は、我が家は、14、10、8、6歳で、七五三の年ではありませんでした。下3人は2歳ずつ離れてるので、こういうとき丁度良いですね(笑)
さて今日は、人生の節目である七五三にちなみ、尊敬する先輩から教えていただいた引用などを交えながら、考えていきたいと思います。
壮大というか深い話になってしまいます。
いささか、不勉強ですので間違いや失礼があるかもしれませんので、予めご了承ください。
noteの命とも言うべきタイトルをまだ決めかねています。
とりあえず筆を進めてみます。
冒頭の可愛らしくも感慨深いようなイラストはリカさんが描かれたものを使用させていただいています。ありがとうございます。
①七五三の由来
調べてみると、七五三の由来は、
3歳:髪置きの儀(髪を伸ばし始める)
5歳:袴着の儀(初めて袴を身につける)
7歳:帯解の儀(紐ではなく帯を結ぶようになる)
ということだそうです。
それぞれの成長に合わせた節目を祝う儀式ですね。
昔は、幼い子が命を落とさずに育っていくことは当たり前ではなく、とても尊いものだったんでしょうね。
7歳までは「神の子」と言われていたそうです。
医療や治療薬が充実していない中、7歳まで生き、育っていくことへの願いや祈りが込められた儀式だったことでしょう。
僕も、子ども達が無事に育ってくれていることに対し、何にも代えがたい感謝の気持ちをもちます。
神社で手を合わすとき、いつも、これまでの感謝とこれからも同様であるよう、願い、祈ります。
②三つ子の魂百まで
三つ子については、双子や三つ子のことじゃないですよね(笑)
3歳までの人間形成が100歳まで続きますよ~っていう意味ですね。
たしかに、ウチの4人の子ども達は、4人4様。
性格も全然違うんですが、3歳までの育ち方・接し方によって違うような気もしますね。
そして、何より!
この頃までがカワイイんですよね~(笑)
だんだん大きくなるにつれ、可愛さを失います(笑)
実は、このどうでも良い僕の感想は、子育ての愚痴ではなく、次の話題に繋がります(笑)
③世阿弥が伝える「七段階の人生論」
歴史の苦手な僕でも音として聞いたことがある「かんあみ・ぜあみ」ですね。
今さら調べてみると、観阿弥がお父さんで、若くして亡くなったそうですね。後を継いだのが世阿弥。
世阿弥は『能』を大成させ、後世に残すとともに、「風姿花伝」という書物にてその想いを形にしています。
この中には、それぞれの年代別での特徴が記され、特に能のマスターの仕方や育成方法が順に書かれています。
先ほどの話との繋がりというのは、
世阿弥いわく、
幼い頃の立ち居振る舞いは、
『何をしても可愛らしい』
それは『時分の花』である。
もって生まれた、与えられた美しさなのだと。
(これに惑わされずに稽古に励めということでしょう)
その後、少年期には声変わりや成長期を経て、自分らしい花「まことの花」を咲かせるように目指していくものと。
20代~30代の青年期は、気力・体力が充実し、この頃は若々しく世間からもてはやされる、とのこと。
しかしながら40代あたりから、青年期の衰えが見えはじめる。
この下り坂に入っていったときに、
自分に残るもの、表現できるもの、
これこそが『まことの花』であるとのことです。
その後、体力を失いつつもこれまでの知識技術で後継者を育てるなど、40代50代への想うことも記されています。
世阿弥が説いている七段階の人生論は、
得ていくものではなく、
むしろ年齢を重ねながら失っていくものについて書かれているように思います。
少年の愛らしさが消え、青年の若さが消え、壮年の体力が消える。
しかしながら、
何かを失いながらも、
その時々、
節目節目での新しい局面で得ていくものを感じる・考えていくと良いということを伝えています。
『初心忘るべからず』という有名な言葉は、この世阿弥の言葉だそうです。
一番最初の気持ちを忘れないように、と思われがちですが、
実は違って、
この節目節目での初心を忘れないように感じていく、ということだそうです。
そしてその初心はリセットしてイチからということではなくて、
これまでの経験を踏まえた自分なりの味を用いていくということだそうです。
このサイトが見やすかったです。
https://www.the-noh.com/jp/zeami/7stage.html
④人生で積み上げていくもの
七五三の年齢での節目での祝い事から、世阿弥の人生論に展開してきました。
こうした『人生で積み上げていくもの』について考えているとき、この言葉を思い出しました。
気力は眼に出る。
生活は顔色に出る。
年齢は形に出る。
教養は声に出る。
恥ずかしながら、どなたが作られた言葉が存じ上げませんでしたが、ネットで調べてみると、写真家の土門拳さんという方の言葉だそうです。
気力は眼に出る!
たしかに、目力のある人には惹きつけられます。
逆に、鏡を見たときに、自分の死んでる眼にガックリくるときがあります。
寝坊したときだったり、文句言いながら仕事してるときは眼が死んでます(笑)
生活は顔色に。
その人の表情というか、顔つきは、生活感や性格を表しますよね。
ほがらかな顔の人、意地悪そうな顔の人、コワイ顔の人、いつも笑っているような顔の人。
色んな人がいますよね。
自分の積み上げてきたものが、表情・顔つきに出るものと思います。
年齢は形に!
この言葉は知りませんでした。写真家ならではのような気がします。
僕も年齢や重力に負けないように、若作り!体型維持がんばろう!(笑)
普段の姿勢や歩き方、立ち方も気を付けよう!
教養は声に。
僕の一番好きなのはコレです。
声はごまかしようがないですよね。
良い声の人には惹きつけられますし、何だか安心感や信頼がもてます。
だからこそ、自分もしっかりした発声で、日頃から意識したいと思っています。
ネットで調べてるとこんなのもありました。
フランスのデザイナー、ココ・シャネルさんの言葉です。
20歳の顔は自然からの贈り物
30歳の顔はあなたの人生
50歳の顔はあなたの功績
世阿弥や土門さんの言葉と重なりますね。
だんだんと、自分のまことの花を咲かせながら、
積み上げていったものが、自分の顔や声になっていくのでしょうね。
これは揺るぎない自己表現であり、
自分自身への自己研鑽であり、プレゼントなのだと思います。
子どもの成長を祝う七五三から、これらのことを連想して考えました。
子ども達には、自分なりの人生を積み上げていってほしいと思います。
また、今日の投稿に恥じないように僕自身が自分を、戒め、励ましながら頑張っていこうと思いました。
七五三、ありがとう。
ヤベ・・・
これPCで書きながらめっちゃ猫背。
今から時間ない中で子ども達を起こして、眉間にしわ寄せて、鬼のような形相になるんだろうな・・・(笑)
ダメだ、ダメだ・・・
良い声で言ってみよう、「おはよう~」
きっと5秒後ぐらいには、「起きろー!!」←鬼