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切磋琢磨とSigma fp(最初の一歩)

最近、Sigma fpを使いはじめました。レンズは「Sigma fp オールドレンズ」で検索するとよく登場するレンズ、PENTAX SUPER-TAKUMAR 55mm F1.8です。

飯田鉄さんの「レンズ汎神論」(日本カメラ社)にPENTAX SUPER-TAKUMAR 55mm F1.8のことが書いてあります。

ありふれたレンズではあるけれど、安心して写せる、味わい深い性質を有していて、使うほどにその魅力にのめりこんでしまう。それにしても、旭光学のレンズからタクマーの名前が徐々に消えていくのは寂しい。切磋琢磨をレンズ名に刻んだ創業の心が、戦後日本の勤労者の意識とオーバーラップして私には思えるのである。アサヒペンタックスを購入していたのも、そんな平凡で非凡な日本の勤労者だったのではないだろうか。

「切磋琢磨の心が刻まれたレンズ」が「平凡で非凡な勤労者」に受け入れられたところに、スペックだけでは語れないタクマーレンズの魅力があるのかもしれません。

過去Sigama DPシリーズを使ったことがあり、Foveonセンサーによる高解像な写りが印象に残っています。その反面、遅いAF、バッテリーのもちの悪さ、たまに謎のフリーズをする等、カメラとしてハテナの部分がありました。fpにそういうところがないとは言えませんが、機能的に進化して面白いカメラに仕上がっているようです。

fpを使うのは初めてなので予想外の失敗をしました。露出補正を割り当てた前ボタンを不用意に動かしていたようです。気がついた時には露出+0.7になっていて、露出オーバーの写真がいくつかありました。

後日、極端な明暗差をなるべく避け、穏やかな光がある場所で撮りました。color設定はスタンダード、現像はSigma Photo Proです。三つとも青っぽい寒色系のようです。これはスタンダードの色なのか、日陰や暗いところでは青っぽくなるのか、よくわかりません。次はニュートラルを試してみるつもりです。

しばらくは、SUPER-TAKUMAR 55mm F1.8、Ai Nikkor 35mm F2Sなどのオールドレンズで遊ぼうと思います。Sigmaのレンズは35mm F2 DG DNを考えています。

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