44. イル且つクシ


誰も傷つかない 未熟児な嘘が
いつしか本物に瓜二つ

写真で残した 思い出の色が
記憶のよりも少し薄い

見かねた君は 一言言ったが
録音してない 忘れた

※たまに この世界中が あまりに無色すぎる
そう思って 歩いて 奇跡 求めてる
心 震わしたものが 粉々に壊れたら
パスタにでもからめて 食べてほしい

見たことがなかった 上がり寸前に来た
ジョーカーに捕まれて 負け

日々を並べた 同じを消した
残ったものには込めて

※人の目に映らぬ色で 出来上がったゴミにも
野良の猫が のそのそ 側に近寄る
はっきり黒とも言えない 微妙な黒色だけれど
そばにいれば 暖かいと思えた

※何も知らないで逝くのに
愛が2つ必要で その内の1つは最初から持ってる
残り1つを探す間に 日本晴れが曇ったら
あの形は海豚で 隣 筑紫

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