34. たつきみへの唄


初めて見た涙は 18の冬
自分の辛さじゃなく
僕に対する嬉しさで流したもの
自分のことより 誰かのためにあるように

子供の夢のため 始めたコンビニ
大好きなテレビドラマも
溜まる一方で消す 洗濯物は消えず
そんなこと知らず 部屋で勉強のそぶり

あのおねだりがなかったら
休みが1日でも増えたのかな

あなたの「大丈夫」は 薬よりも効く
副作用:帰省

※二人の間に生まれ落ち
優しさが当たり前に 傍に
人生を歩いて気づいた
どんなに幸せだったのか
心配させない道じゃなく
夢を優先して茨道
「いつでも帰れる部屋あるよ」
だけど少し もう少しだけ 行きます

日常の姿からは想像できないのに
いざという時の姿
どうすればいいのか 分からなくなった時は
迷わず浮かぶ あなたならどうするのか

間違っているのは僕 それでも 従うことに反発
それなのに 見返り求めぬ愛
本当の優しさ 学びました

※二人の間に生まれ落ち
本当に良かった この気持ち
どんなに幸せなことなのか
親孝行で返しきれるかな
人生をもらう歳から
与える歳 支える側に
ならなきゃいけない筈なのに
まだね 二人の子供でいたい

※あなた方みたいな優しい
人間になれていますか?
「二人のように」が目標で
ありがとうを言った時じゃなく
ありがとうを言われた時に
幸せになる感性をくれた
裕福ってこういうことです
誇らしげに 噛み締めながら行きます

離れてみてからじゃなきゃ 気づけないことに
ちゃんと気づけるよう 育ててくれた
無二な暖かい場所
自分のことより 誰かのためにあるように

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