45. ノエルに萎える私、いたしこの夜に乗る
粉雪より軽くて すぐ溶けちゃう男ばっかで
一応 あの人のさ 誕生日なんだし 帰ろうよ
そんな思いに 勝てない酒気帯び
「イエス」以外の言葉を切り捨てた
※全てを忘れる恍惚が
「何やってるんだろ、私」が
交互に現れては喧嘩をしている
そろそろ 仲直りしたらどう? 次は2回戦よ
1番分かっているのは 私なんだよ
星の数いるような愛が
光ることを忘れた恋が
流れ星のようにここに集まってきて
でも 来てくれたからには それはね 悪いし
無料なものは受け取る主義だから
プレゼント好きよ
「私の家にはね、煙突がないのに来たのよ。
欲しかった着せ替え人形、持ってきてあげる。
先生に内緒で」
チキンや お寿司がはみ出しそうなテーブル
8分目でやめとく ケーキがあるから
※窓にへばりついてる結露が
窓を開けた時の空気が
ロウソクの火を 次々に消しさってゆく
なのに 煙草の火種は 連れていってくれない
白い息と混ざって 元から無いみたいだ
1Kの部屋に お風呂のお湯をためる音と
初めて観る深夜バラエティ番組
※1人だと寂しいはずなのに
2人でいる方が虚しい
海水を飲んだ時と同じ仕組みかな
冬の歌なのに 歌詞に海水はだめかな
クリスマスは誰のものでもない
※「おやすみ」の愛が欲しくて
「愛してる」の愛はいらなくて
犬を愛でる キスがしたいの中間ぐらいかな
分からないの? そうね 例えば あそこに飾ってる
リカちゃんを想う私と同じ大切さで
寒い夜に似合わないような 愛がいいの
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