7. 最後のいつもの道


見飽きるほど 歩いた駅への道
角を曲がれば 猫がいるのを知っている
壁に描かれた英語の落書き
中学生になって やっと意味が分かった
晴れていると歩道橋から見える
富士山に「今まで ありがとう」

※溢れるこの町の思い出
今までの全て 光る足跡
楽しすぎた過去に負けじと 胸張る未来
流れる寂しさの涙
悲しいけれど 自分で決めた
心に あの落書きの文字
しまいこんで 歩こう

ダイエットで エスカレーターを避け
長い階段 駅の毎朝の習慣
今日は荷物が沢山だけど
日々を思い出しながら 一段ずつ嚙みしめる
2番線から見える広告
ずっと変わってない これからも

※溢れるこの町の思い出
笑い合った日々 涙もあった
もっと思い出を増やそうと 意気込む未来
淀めく後悔の文字
悲しくないと 意地を張るんだ
5分後 黄色い電車がくる
ちょっとぐらい遅れてもいいよ

※溢れるこの町の思い出
今までの全て 光るこれから
楽しすぎた過去に負けじと 夢見る未来
流れる寂しさの涙
悲しいけれど 自分で決めた
心に この町の思い出
しまいこんで 歩こう

ドアが閉まり 始まった初めての道
いつでも帰れるけれど
夢を叶えてから交わる過去と未来が楽しみ

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