59. 結婚
1人の方が 気が楽だけど
2人の方が 楽しいような
そんな感覚を恋と呼ぶんだとか
したり顔で歩道を歩くんだ
左手の居場所はポッケから
君の右手へと ヤドカリの要領で
※喧騒なこの街の片隅で育ててく
視点によっちゃ大きく見える
凡庸な僕と君が 主人公に変わってく
目に見えないものだけど 育ててく
凝らしてもぼんやり 透明な
2人を繋ぐ何かを 僕は「綺麗だ」と自慢する
2人の刻に 身が慣れたけど
離れる怖さ 右手にかかった
それに太刀打てるのは 思い出だけ
言葉数と想いは 比例せず
アレ取ってのアレが分かるように
ツウと言えば カラスの要領で
※敵のような この世界の事象に抗う
寿命の間隔を少し延ばす
不可能なことさえも ヒーローはやり遂げる
支えてくれるのはヒロインで
群衆の歓声に溺れる なんてね
珈琲を淹れる君を 僕は「平凡だ」と眺める
どんでん返しが 冒頭にきて
君に出会って 付き合えたりなんかして
面白さの担保はできたし
何もない 平坦な道を 歩んでいく
※幸せと 不幸せが入り混ざり 色付いてく
角度によっちゃ 無彩色に見える
そんな理不尽な規範を 僕らは笑える
目に見えないものも大事だから
君のため 人のため 僕のため
施せる何かを 僕は「 」と誇ろう
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