「強い劣等感」の正体について
劣等感とは「自分は人より劣っている」という感覚、感情的反応のことですね。
自己肯定感が低い
他者の優れた点ばかりに目がいく
誰といても自分は弱い立場にあるように感じる
キラキラしている人を見ると落ち込む
そのような人は劣等感が強いと言えるでしょう。
この劣等感は
内側に向くと「自己嫌悪・自虐」
外側に向くと「攻撃・嫉妬」になるため、注意が必要です。
人間的成長のためにも、劣等感は少しは持っていた方がいいです。
しかし、世の中には劣等感が強すぎる方も多くいらっしゃいます。
自分も他者も大切にできない状態です。
私自身も20代までは劣等感の塊でした。
自己肯定感が低すぎて、結婚をするときも義理母を呼びだして
「こんな私が、嫁になってもいいんでしょうか?」
「こんな私が、伊禮家の一員になってもいいんでしょうか?」
「自信がないんです。努力はしますけど・・ごめんなさい」
とワケの分からないことを言いまくり、義理母を困らせてしまったほどです。(いや今考えると恥ずかしい)(義理母めっちゃ良い人)
そんな私でしたが、心理学の勉強をするようになってからはだいぶ劣等感が緩和されました。(約束通りちゃんと努力しました)
なので今日はとりあえず「強い劣等感の正体」についてお話しようと思います。
参考までにどうぞ。
※ちなみに、劣等感とコンプレックスは似ているようで違います。
自己肯定感の低さが劣等感からきているのか、コンプレックスからきてるのか、その見極めは非常に大切です。
劣等感は「抑圧」から生まれる
抑圧とは
「本当はこうして欲しい(もしくはこうしたい)のに、それができない」という精神的な枷のことを言います。
どういうことか、分かりやすく例を挙げましょう。
例えば
赤ん坊は泣くことで「面倒を見てもらう」ことを要求しますが、もしそれを母親がうるさい!!と怒鳴りつけたり、無視するとしましょう。
赤ん坊が泣いても母親が世話をしないわけです。
(逆に、静かにしていると世話をするとしましょう)
すると赤ん坊は一時はさらに激しく泣いて要求をしますが、それでも面倒を見てもらえないとなると、だんだんと「泣かない赤ん坊」になります。
自力では生きていけない赤ん坊にとって「面倒を見てもらえない=死」です。
なので赤ん坊は本能的に
この行動をとると面倒を見てもらえなくなる
泣かない方が生き抜ける
ということを悟り、泣かなくなるのです。
赤ん坊の例を挙げましたが、このような「抑圧」を子供時代に何度も経験するうちに心の中に劣等感が生まれます。
とにかく自分に自信がない。
誰と接していても、自分は弱い立場にある。
どうせ自分なんて・・。
このような思いが心に芽生え、自分は人より劣っているんだと思い込むようになるのです。
大人に要求をしても、拒絶される。
無視される。
これを経験した子供の、悲しい心の叫びが劣等感の正体です。
「抑圧から生まれた怒り」はいずれ表面化する
この抑圧は、一人では生きていけない年齢(中学生前後あたり)までは無意識の中にあります。
なぜなら抑圧に対する怒りや不満を表面化すると「親から見捨てらる危険」があるからです。
幼い子供のうちは自力で生きていく能力がありませんよね。
本能的にそれが分かっているので、親に対して反抗や攻撃といったものをあまりしません。(幼い頃から問題行動を起こす事例もあります)
しかし脳がしっかりしてきた思春期頃に、ようやく「親へ対しての怒り」を覚えるようになります。
というのも、親がいなくても自力で生きていける能力になってきたからです。
親にしがみついて生きる必要がなくなってきたわけです。
なので自然と「心の奥底に眠っていた、親に対しての怒りや不満」が表面化してきます。
反抗的な態度をとったり、引きこもりになったり、時には親に暴力を振るう、といった行動に走ります。
親を困らせるためにリスカをするケースもあります。
まず、抑圧を受けてきた子供は親を尊敬していません。
当たり前ですが、そこに信頼関係があるはずもありません。
今まで自分が傷つけられてきたのですから、それをやり返しているだけです。
正しい愛情をかけて育てていれば、多少の反抗期はあっても親を本気で苦しめてやろうという感情は生まれません。
まとめ
今日は「強い劣等感の正体、根本原因」についてお話しました。
おさらいですが抑圧とは
「本当はこうして欲しい(もしくはこうしたい)のに、それができない」という精神的な枷のことを言います。
それを幼少期に何度も経験すると、強い劣等感を持った人間になります。
つまり「子供時代にたくさん我慢してきた人ほど劣等感が強い」と言えるのです。我慢というのは、食べ物や物欲の話ではありません。
愛情の話です。
この劣等感の正体を理解することは非常に大切ですね。
今日この記事を読んで、何だかスッキリした人も多いのではないでしょうか?
(劣等感とコンプレックスは別物ですよ!)
過去を変えることはできませんが、努力次第では劣等感を緩和させることは可能です。
そこらへんの話についてはまた今度していこうと思います。
今日はそんな感じです(^^)
最後まで読んでくれてありがとうございます。
また近々更新します。
ではでは!!