音楽雑記4 : クリエイターはAIを受け入れるべき?の件
お疲れ様です。IRAKAです。
6作目の進捗状況、イントロはほぼ形になりましたが、それ以外のパートがなかなか進まず。。
ここ数日メンタルが少し不調でして、そのせいで体の方も疲れやすく、物事にうまく集中できない感じです。(この記事も何日かかったのやら…)
おそらく仕事の異動が原因で(激務やハラスメント系ではないです)、色々な変化に個人的に思うところがあったりで、モヤモヤした日々を過ごしています。
こんな時は要らんことまで考えて落ち込んでしまいがちなので、ジタバタせずに嵐が過ぎ去るのを待つのみ。
「うなれどもうなれども猶わが作品形にならざりぢっとDAWを見る」
で、本題。
既に議論の旬は過ぎた感がありますが、AI。
なるほどな、と思うネット記事をいくつか見つけて、なんとなくだった考えがきれいにまとまったので記事にしておこうと思います。
(なお私は音楽制作の人間なので音楽に特化した書き方をしていますが、他ジャンルの方は読み替えていただけると)
(よろしければBGM代わりに聴いてください。旧曲ですが今回の話題に一番合う曲調はこれかな…)
まず私個人の結論ですが、
『AIは否が応でも受け入れざるを得ない。
あとはスタンスとセンスとプライドの問題。
作り手も受け手も』
正直、自分で頭と手を動かして作っていない音楽なんて…というセンチメンタルな想いはありますが、あと数ヶ月もすれば老害的な古い価値観になると予想しています。
インターネットが世界の在り方を変えたように、スマートフォンが人の生活を一変させたように、便利なテクノロジーはどう転んでも結局は我々の人生に浸透していくのは明らかです。
よくよく考えたらDAWだって同じですよね。
Billie Eilish以降、ベッドルームミュージックなんて言葉が一般化しましたが、自室で作った音楽で大ヒットを飛ばすアーティストが本当に増えました。(国内で最近だとimaseさんとか)
一昔前だと、宅録作品と言うとスタジオ制作に比べて安っぽいというか、作り込まれていないんじゃないかというマイナスイメージがありましたが、今は誰もそんなこと思わないはず。
これってDAW自体はもちろんプラグインや機材が年々進化し安価になったことで、一般層にも普及してユーザーが増え、全体のレベルが底上げされたからだと思います。
話が少し横道に逸れましたが、AIがネットやスマホと同じように普及したら、あとはツールとして使うか使わないか、使うならどのように接するのか、というだけの話だと思います。
要するに個人の裁量の問題で正解は無いけれど、人それぞれ、スタンス(主義)とセンス(価値観)とプライド(自尊心)に従って自由に決めれば良い。
もっと端的に言うと『自分で”それ”を良しとするか』てことだと思います。
作り手視点だと、どこまでこだわるか、です。
AIなんて邪道だと考え無視するか、プロデューサー代わりに相談するくらいならOKとするか、生成物に手を加えて自分の作品と言い切るか、パクりじゃなければ無問題と考えるか。
受け手視点だと、それで満足できるか、です。
例えば、レコードかストリーミングか、紙か電子か、どちらもそれぞれの良さがあり、人それぞれ、時と場合によりけり、という話と同じだと思います。(好きな人ほどフィジカルの方を好むと思いますが)
私の経験で言うと、漫画のデジタル作画、当初は違和感があってなんか嫌だな〜(読むけど)と思ってたんですが、今は別に何とも思わなくなりました。むしろスマホで読むなら視認性が良いかも、とすら思います。
これは慣れもあると思いますが、私は漫画に対してはそこまで強いこだわりがないからかもしれません。でも一方で、本当に好きな作品は紙で買います。(滅多に買わないですが…最近では東京ヒゴロくらい)
これまで意識したこともなかったですが、これは自分のなかで『”それ”で良しとする』と結論が出ているってことなのかなと。
ちなみに、音楽制作でAIを使うこと、私は”今のところ”考えていません。(仕事では補助的に使ってみたいなぁ)
理由は以下です。
・DTMerとしてまだまだ低レベルなので、自分の頭と手を使って知識とスキルをもっと増やすべき段階だから
・AIを使うにもある程度の「お勉強」が必要だから=その時間が惜しい(自分で作った方が早そう)
・AIの生成物がそのまま使えるクオリティになるか、現時点では期待できなさそう(微調整、ブラッシュアップが大変そう)
なので、AIを有効に使えるだけの知識とスキルと環境が整ったときには…それはその時また考えます。
それまでは、AIが仕事で活用できるか可能性を模索して、音楽制作の腕を磨いて、虎視眈々。。
ここから先は参考になったネット記事の紹介です。
みなさんご存知のロックスターの見解ですので、是非お目通しください。
(以下の要約は、和訳記事をさらに私が意訳したものです。本来の意図が崩れている可能性がありますのでご了承ください)
Sting (ex.The Police)
「AIは便利だが、人間が慎重にコントロールしなければならない」
「感情を表現する音楽では機能しないと思う」
(IRAKA注:AIでも感情表現が可能な未来がいずれやってくると私は思います)
Billy Corgan (Smashing Pumpkins)
「アートとは優れた判断だと思う」
「たとえAIが選択肢を出してきたとしても、判断する人間の問題」
「オーガニックなアーティストがAIと競うことは難しくなるだろう」
(IRAKA注:オーガニックという表現、野菜に置き換えると分かりやすいと思います。健康に無頓着な人は安くて農薬まみれの野菜を選ぶ、みたいなことかと)
Noel Gallagher (ex.oasis)
※oasisのオマージュ?パクリ?AIを使って作成されたaisisの曲に対して
「この暇人たちは、テクノロジーを使って遊ぶ金があるんだろう」
「残念ながら、AIに俺の真似はできない。できるようになったら引退するよ。」
(IRAKA注:まさにスタンスとセンスとプライドの問題ですね。aisis私も1分くらい聞いてみましたが…ゴミでした)
(おまけ)
先日、文化庁が「AIと著作権の関係などについて」という資料を出しましたが、GIZMODOさんの記事が噛み砕いて分かりやすかったので、こちらもシェアします。要約すると、人間と同じでおk(パクリは駄目だけどバレなきゃ良い)ってことかと。
(おまけのおまけ)
お時間ありましたら私のYouTubeチャンネルでも覗いていってください!
チャンネル登録してくれたら、私がだいぶウキウキします。
Best regards
IRAKA