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 デヴィ夫人が新党を立ち上げるというニュースを先日耳にしました。

 

 動物愛護の観点を重要視した「12平和党」は犬猫の食用禁止の法制化を目指すことを方針としているそうです。

 このニュースに対して社会学者の古市憲寿氏は情報番組で以下のようにコメントしています。

 「ただ、これは政策としてはいいと思っていて、今、動物のことって凄いみんな考えるじゃないですか。アニマルウェルフェアって凄くみんなが関心持っていて、そこで政治のことは難しくて分かんないとか、もしくは右とか左とか分かんないみたいな人も、でもやっぱり犬とか猫は大事だよねっていう意味では、そこは思いをともにする方はいっぱいいると思うんでよ。だからこういうワンイシューの政党が出てくるのは凄くいいことだと思んですね」

  世界が急速に変化していく中で、私たちが直面する様々な問題はより複雑化し、そしてその複雑化した問題を解決するために必要な情報が無限に溢れ出てくる。

 その問題の糸が絡まれば絡まるほど、わけがわからなくなり、結果、どうでもよくなってしまうというのは、誰にでも経験があることではないでしょうか。

 そういう意味において、古市氏が述べることには共感が得やすい。

 1つのシンプルな問題提起し、その解決に向けてシンプルな政策を出す。

 今回のように動物という私たちの暮らしに非常に近いテーマであればあるほど、共感しやすいのだと思います。

 一方、ワンイシューの問題点も当然ある。

 物事は全てが有機的に繋がり、その繋がりの中で機能していく。

 全ての問題を、ワンイシューにできるほど、世の中はシンプルではないからです。

 ワンイシューにおける選択に慣れすぎて終えば、物事を多面的に捉える感覚や、思想の二極化を招く結果にもなりかねないとも思います。

 


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