#331 教員という職業的魅力にもちゃんと目を向けようというお話
もし私が教員を目指している学生から
「教員という仕事は大変ですか?」と聞かれたら、「とても大変です」と答えるでしょう。
「教員という仕事はやりがいがありますか?」と尋ねられたら、「個人的には世界で最も楽しく魅力的な職業だと思う」と答えるでしょう。
今多くの学生が教職という道を進まなくなっています。教員採用試験の受験者数は確実に減少傾向にある。また教職を目指している学生も、教育実習で現場のリアルを目の当たりにし、その道を断念しているそうです。朝日新聞デジタルでも
学校を取り巻く労働環境には多くの改善が必要であり、私も教員を辞し、多くの現役の教員の皆さんがもっと楽しく、笑顔で児童・生徒のために創造的な活動に従事して欲しいという思いを持って今の活動を行っています。
私が個人的に懸念しているのは、学校教員の労働環境のが注目されるあまり、教員という職業的魅了が蔑ろにされているのではないかということ。学校に関する各種メディアの報道はそれはそれはネガティブなものが多い。確かに、改善するべき環境を適切に伝え、今の教育現場の過酷さを多くの人に知ってもらうことは、何かの変化をもたらす上で、非常に大切です。しかし、その部分が強調されることが、教員の魅力を下げることに繋がってしまうと、それは本末転倒だと思ってしまう。
教員業務の本質は、学びが多く、創造的であり、そして社会的意義も大きい価値あるものだと考えています。だからこそ、そのような本質的な仕事に集中できるような学校の環境作りを社会全体で作って行かなければならない。その両面をぜひ知って欲しいと思うのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?