#108 教育の役割とは児童・生徒を「信じ続ける」こと
今年のNHK大河ドラマ「どうする家康」
あるエピソードの中で
家康が家来に裏切られ、疑心暗鬼になる場面があります
「殿が我らを信じてくれない限り、部下は殿を信じません」
「もし信じて、裏切られたらどうするのじゃ?」
「殿、それはそれで仕方がないことにございます」
猜疑心が増していく家康に対する年長の家臣の諫言です。
もちろん
教師と生徒は家来と部下の関係では決してありません。
しかしここには「信じる」ことの大切さが込められているのではないでしょうか。
教員が児童・生徒のためを思って行う指導が、すぐに効果があることはほとんどの場合ありません。
彼らが、その指導の「本当の大事さ」に気づくのは時間がかかります。
同じ過ちを繰り返すこともあるでしょう。
しかし、私たちは児童・生徒の成長を「信じ続ける」ことが大切です。
私たちが彼らの成長を信じない限り、彼らも私たちを信じてくれないでしょう。
その指導が本当に大切なものであるならば
それが何年後になるかはわかりませんが、いつか必ず彼らはその本質に気づいてくれます。
教員に必要な資質の1つは
児童・生徒の変化と成長を信じ続ける力
だと思うのです。
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