#496 自分の言葉の意図と目的をしっかり考えることの大切さ
神戸大学のバドミントン同好会サークルによる、宿泊した旅館においての不適切な行動が問題となっています。
記事の内容を見る限り、彼らの行動は決して適切なものではありません。中には犯罪に抵触するものもありそうです。関係各所が指導を含めたしかるべき対応をしなければなりません。
一方で、私が個人的に気にしているのはその動画に対するコメントの内容。その内容もまた許容範囲を超えているものも多いように感じる。
前提として、動画に映る彼らの様子は彼ら自身の一部であるという認識が重要です。彼らの行動への批判は必要かもしれませんが、彼らの人格否定をしてはならない。
また、コメントする側が今回の問題を自分の怒りを解消するための道具にしてはならない。中には本件と直接関係ない理論を、さも関係あるような感じで述べることは非常に危険な行為であり、それは誹謗中傷になりうる。
自分の学生時代を思い返してみることも大切。私たちは第三者的には客観的に見れても自分自身を俯瞰して見ることは非常に苦手。今彼らを痛烈に非難している人たちは、当時、本当にそんな「馬鹿げたこと」をやっていなかったのか?
繰り返しになりますが、今回のバドミントンサークルの学生がした行為は許されるべきではないし、大いに反省するべきことです。それなりのペナルティーは受けてしかるべきだし、周りから様々な批判も受け止めなければならないとは思う。
しかし、その非難が、彼らの人生全てを否定したり、それに乗じて無関係な論理を振りかざして自分のストレスを解消したりするためのものであるならば、それは逆に彼らの行動以上に不適切なものであると言わざるを得ない。
私たちが何かを非難する時、その対象を間違ってはいけないのです。