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#515 自分を大事にする方法を学ぶこと

 私たちは他者との関係性の中で生きてゆきます。学校という場は、子どもたちが「社会」に出て様々な人たちと適切な人間関係を築くための練習の場だと言えるでしょう。

 

 滋賀県守山市の中学校で、クラス分けに配慮が足りなかったとして、始業式を取りやめ、クラス分けをやり直したというニュースがありました。

 学校は児童・生徒にとって「ラーニングゾーン」として機能しなければなりません。今回の生徒同士の関係性が、互いの学びを阻害する状態、つまり「最適な負荷」を超えるものであったならば、それは「教育的配慮」であると言えるでしょう。

 一方、他者との関係性を構築する上で、それなりに衝突はあるし、厄介ごとを抱えなければならないこともある。私たちは例え自分とは異なる人間と一緒になろうとも、そんな彼らとある一定の関係性を構築しなければならないこともあります。

 私がここで大切だと思うのは、「自分を守るすべ」を身につけること。学校教育ではしばしば他者への配慮に重点が置かれます。もちろん全員が他者に適切な配慮をできればそれに越したことはありませんが、それは大人の世界でも難しい。だからこそ、自分が自分に配慮する感覚は非常に大切だと思うのです。

 私の友人はアメリカで子どもを育てましたが、その教育の中で、自分の嫌なことをはっきりと表現する訓練があったそうです。

 私たちは、他者の存在を守ると同時に「自分自身」の存在を守ることがとても大切です。

 


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