葩餅(はなびらもち)
いま風にいうと長生き、健康の秘訣。
それは三が日の葩餅にアリ。というお話しです。
「由来」
「花びら餅」は、新年に食べるお祝いのお餅で、平安時代宮中で元旦から3日間行われていた。
長寿と延命を願って固いお餅を食べる「歯固めの儀式」に用いられていた「菱葩餅(ひしはなびらもち)」に由来。
新年の宮中参賀に出た公卿(くぎょう)らは、紅白の餅とごぼうを持ち帰えれた。
それらを使い京都ならではの白みそを使ってお雑煮を作ったのが今日の雑煮。
その後、一般化され
円形に薄くのばした白い求肥(ぎゅうひ)。
菱形の紅色の求肥。
白みそを使った白みそあん、蜜煮にしたごぼうを乗せて二つ折りにした形となりました。
「菱葩(ひしはなびら)」
菱葩餅が正式名で何ぞやということですが宮中の三ヶ日のお祝い先付け「菱葩(ひしはなびら)」がその正体。
この装いも神前にお供えする鏡餅に原形があるという。
宮中では、白木三宝に紅白二段の鏡餅をのせ、
その上に葩[はなびら]という薄く白い円形の餅。
紅色の菱形の餅をそれぞれ12枚重ね。
これを「菱葩[ひしはなびら]」と呼んだ。
なので餅の中でも、紅白を重ねたものの名称が「菱葩」
さらに砂金袋の形をした餅をのせ、
一番上には海老。
周囲には柚子や橙[だいだい]などの果実を配して昆布を垂らしたものが正式な鏡餅とされたそうな。
この鏡餅とともに、白い葩と紅の菱餅を重ねたものを三宝に12枚並べ。
各々その上に「歯固めの儀」で用いる
・搗[かち](勝)
・栗や榧[かや]の実
・竹皮で包んだ飴
・押し味噌
・年魚(鮎)
などをのせて飾るのがしきたりであったとか。
「いつから菓子に?」
粽・餅菓子専門の老舗 川端道喜。
餅座を預かる川端道喜に初釜用として明治時代。裏千家家元十一世玄々斎が初釜のときに使うことを許可され、新年のお菓子として使われるようになった。
「牛蒡」
当初はごぼうが2本であったが、現在では1本のものが主流。
「生地」
関西では外郎生地
関東では牛皮生地
が多い。
皆様も三が日に葩餅を食し長寿を願いましょう。
良い正月を🎍
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?