4月〜卯月(うづき)の話〜
「4月 卯月(うづき)」
4月は卯の花月(うのはなづき)。
卯の花とは空木(ウツギ)の別名です。
ユキノシタ科ウツギ属、花は白くかわいい花を咲き、春から初夏に咲くことから4月の別名とされました。
実際に開花する頃は、まだ朝夕の空気は冷たく春の始まりに近いものです。
古くから庭木としても好まれたことが、清少納言の詩にも「縁の深い空木(うつぎ)。この樹木は春を迎えれば華麗な花を見せてくれたり」と、庭に取り入れうたわれています。
「卯月」の語源は、ほかに十二支の4番目にあたる兎(卯)とする説。
稲苗を植える季節である「植月(うつき)」からきているという説もあります。
また今回ははじめての油画を飾り付け、現代作家の趣向を取り入れました。
記録(record)と記憶(memory)というシリーズを作っている作家です。
桜の観れる頃に写真を撮られたであろう写真を見、それを作家自身の記憶を元に着彩をされ、いつしかその風景は記憶の曖昧さと記録を元として完成されます。
今回は兵庫にある風景から見える観覧車の風景が被写体でした。
それが記憶の中で曖昧となり、月にも、灯台にも、観覧車にもみえる。
忙しい日々の中、私達の記憶に残るものはなんでしょうか。
少しでも茶のこと、季節のことでありますと嬉しく思います。
自宅での4月の香煎のススメ「甘茶」
アジサイ科の植物を乾燥させて作ったお茶のことで、無病息災を願い参拝者にも振る舞われます。
仏教の開祖である釈迦(しゃか)が生誕した日とされます。
寺院の中に花で飾った「花御堂(はなみどう)」を設けることから、花祭りとも呼ばれます。また祀られた釈迦像に甘茶を掛ける風習もあります。
主菓子:桜餅/ 鶴屋 寿(鶴屋吉信 分家)
干菓子:桜最中
額:振本聖一(https://instagram.com/f_toshikazu?utm_medium=copy_link)
花:小手毬
花器:壁面花入
茶碗:鉄鉢形 梅絵茶碗 古今和歌集
黒茶碗 / 和楽窯 作
花柄筒茶碗 / 庵主所持
備前平茶碗 / 庵主所持
盆:山道盆
薄器:利休型小棗
菓子皿:栓 銘々皿
盆見立:アカシアトレー無印良品(参考URL①)
盆見立:木製トレー(参考URL②/ジョイナスB1キッチンキッチン)
薄器見立:白磁調味料入れ(参考URL③)
薄器見立:白磁蓋・硝子調味料入れ(参考URL④)
おすすめの菓子:長命寺(https://sakura-mochi.com)
参考URL①:https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550002882907
参考URL③:https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550002526870
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