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コミュ力とは、喋る能力ではないという話

コミュニケーション能力のことをいつからか略してコミュ力というようになり、それが極端に苦手な人をコミュ障と言ったりするようになりました。しかし、このコミュ力を間違えて認識している人が多いのです。

コミュニケーション(communication)とは、「情報交換」とか「意思疎通」というように辞書には載っています。ただ、私は日本語のコミュニケーションはもう少し違うニュアンスが含まれているように思います。「会話を通して関係性を良くしていく」のような意味合いが含まれているように思います。ところが、自分はコミュ力が高いと思っている人に限って、会話中自分のことばかり話してしまって空回りしています。しかも、空回りしていることに気づいていません。なぜならば、自分のことばっかり話す人に対して、「あなたは自分語りが多くておもしろくないです」と正直に言ってくれる人はいないので、毎回本人だけが気持ちよく自分語りをして会話が終わります。だから、いつまで経っても自分がコミュ力が低いことに気づかないのです。

コミュニケーション能力とは、相手の話を聴く能力です。もっと言えば、自分の固定概念を取っ払って、相手の話を聴いて相手をありのままに理解しようと努めることを言います。自分のフィルターを通さずに相手の話を聴くというのは、難易度は高いですが、このことを理解して努力するだけでも相手が持つ印象は違ってきます。この人は真剣に聴いてくれているというのが伝わるので、「また会いたい」と思うのです。これが、良い関係を作るということです。「また会いたい」と思ってもらうことは、ビジネスでも恋愛でも友達関係でもなんでも共通する能力です。

具体的な会話のコツは、また別の機会にお話しますが、まずは普段の会話を振り返ってどのくらい相手の話を聴こうとしているかを考えてみてください。ほとんど自分語りで終わっていませんか?

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