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自主制作映画の【原案】を作ってみた。
皆さんこんにちは。
フォトグラファーのいっぺいです。
noteで素敵な企画が開催されているのを知り
今回応募してみようと思い、書き始めました。
学生時代に一度、新潮文庫の新人賞に応募
したことがあります。これは自慢でもなんでもありません。
だって結果は、入賞していませんから。笑
でもやるだけやることの大切さは学びました。
日々撮影の際に0ベースで考える現場は
多いですが、自主制作映画のストーリーを
一部始終考えるのは、初かもしれない。
脚本と呼ぶほど繊細ではないので、ストーリー原案としました。
僕が書いた内容を、応募結果の可否に関わらず
何人もで映像化する予定なので
撮影時のメモ的な要素も少しあります。
「なんでもあり」のコンテストと拝見したので、助かりました。
タイトルは「誰も、お前に期待していない。」
伝えたいテーマ(表現しきれるかは分からない笑)
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昨今大SNS時代と囁かれていますが、本当にそうで
その業界に精通していて、キャリアを積んだ人だけが有名になるという構図はもはや崩壊しています。
これは誰にもでもチャンスがある!の反面
誰もがライバル。どんどん他の人が有名になっていき追い詰められてしまう人も事実。常にSNSのように発信できる場に身を投じる必要もあるからです。
そんな中で、
夢を優先する人、諦める人、傍観する人。
本当に様々で、そこに正解も不正解もないと思っています。そこで生じる人間模様について表現したいと思い、作り始めました。
自分もこれは他人事ではなく、
なんなら自分、自分達の話とも言えます。
勿論これはフィクションですが、モデルは自分達の一部が含まれています。
自己啓発に近い、成功の過程で垣間見える光と闇。
夢と現実のある種、「残酷さ」を描きたいと思っています。
0から「世界」を構築するのではなく自分が身を置いている状況なので
一見簡単そうですが、それはそれでめちゃくちゃ文字にするのは難しいです。笑
登場人物と大枠
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あまりに多すぎても、キャパオーバーになって
個々のストーリーを掘り下げられず、
共感できないなと思い
5人のみとし、名前を仮でABCDとしました。
A 仕事も、活動も上手くいっている
ただ周りが見えていない。自分がやらなきゃ精神
メンバーを誘った故の責任感が強い。
B 活動が上手くいっている、仕事は上手くいっていない
ゆくゆくは独立したいと思っている。
これは、あくまで途中経過。
どこかメンバーを利用しようとする節もある。
C 仕事が上手くいっている、活動が上手くいっていない
あくまで趣味。仕事あってこそでしょ。
ある種、現実主義な一面を見せる。
D 両方行き詰まっている
人生そういうもん、チャレンジあるのみ。
20代という若さは、失敗よりも経験だという持論を持つ。
Aの奥さん
陰ながらAを支える、Aにとっては唯一の心の拠り所
夢を追うAが好きだが、いつまでこんな生活が続くのか…精神的にも疲労が溜まり、限界を感じている。
物語は、Aが死んでしまうところから始まる。
なぜ全て順調に見えたAが、他界してしまったのか。
物語は、3人の回想シーンで描かれる。
ラストは、Aが死を選んだ本当の理由が明かされる。
第一章
大きなプロジェクト当日朝、Aとの連絡が途絶える。
動揺する3人。そこにAの奥さんから連絡が入る。
明朝帰宅すると、窓が空いており
落下しているAを発見したとのこと。
警察からは事故死の可能性が高いと言われた。
あまりの突然のことに、真っ白になるメンバー達。
Aは4人の中でもリーダー格で、かつ家庭を持ち
周りからも羨まれる存在だったからだ。
理由が分からない。どうしても知りたい。
第二章
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物語は回想シーンへと。
なぜ4人は集まったのか。何がしたかったのか。
全員学生からの繋がりで、就職をするが
自分達の活動に夢を抱き、休日に奮闘する日々。
それぞれの道を歩みながら、得意不得意はあるものの、メンバーの仲は良好。
ここでは、案件について意見を出し合う場面、
現場風景などを挿入。仕事の大小に関わらず、
全員で向き合うシーンを丁寧に。
第三章
それぞれのABCDのエピソードを入れていく。
上記説明通り、苦楽の話。
そして少しずつ、「差」が出始め亀裂に近い
温度差を感じる場面も。
例)Aが皆を引っ張るが、なんでもっとみんなはやってくれないのか
本業で苦労するB、リストラされるかもしれない。
活動よりも仕事が好調で、MTGにも顔を出さないC
頑張ろうとする余り、裏目になり自暴自棄になるD
必ず、シーンはAと誰か。これは最後の伏線としても
第四章
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Aの奥さんのシーン。
子育てと仕事の両立、家事など。Aも手伝ってはくれているが、かなり精神的に疲れていた。
そして、BCDとやっている活動に芽が出始めた…
とはいえ、まだまだそれ1本で家庭を支えていける
額ではなかった。
何度も、言っていた。もっと現実を見なよと。
幾度も喧嘩をし、もう言うのは諦めていた。
別に性格や給与に不満はない。
ただ一つ感じていたのだ。
どうなりたいの。いつになったら楽になるのか。
気持ちが限界に達し、ある決断をする。
子供を連れて、実家に帰る。
これ以上は耐えられない。
そこにAが帰宅する。
「凄いぞ!聞いて聞いて!今度俺たちの密着番組が決まった!」
もう聞きたくない。何年も耐えてきたのだ。
「だから何よ。もうだからそれでどうなるのよ!ずっと私だけ!人生を返してよ。あんたはそうやっていつも目を輝かしてさ。もういいって。息子を連れて実家に帰ることにしたから。
あとこれ書いておいて。」渡される離婚届…
「・・・」
「あとずっと思ってたんだけど、凄いとは思うよ。そうやって夢を追い続けて、頑張ってて。
でも気づきなよ。そろそろ。」
「・・・」
「誰もそんな風になれないし、求めてないんだって。諦めも肝心だよ。」
最終章
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1人では広すぎる家に、取り残されたA
俺はただ、みんなに喜んで欲しかっただけなのだ。
それ以上は望んでない。勿論上手くいかないことも多い。しんどいし、家族には迷惑をかけていたかもしれない。でもそれもとっくに限界だったのか。
なら、俺は、俺たちは一体何の為にここまでやってきたのか。
冬なのに、妙に暖かい夜。もう春が来るのか。
人が死ぬ瞬間はいつ訪れるのか。
誰からも必要とされなくなった時だ。
ずっと思っていたことが、まさか自分に来るとは。
なら、俺はもう生きていても仕方ないのか。
開け放った窓から下を見る。昨日と何も変わらない光景が広がる今日。
もういいよ。要らないんだ俺なんて。
きっと俺がいなくなっても誰も困らない。なら!
ここで場面は今の3人と奥さんにフォーカスが当たり
これからどうしていくのか。果たしてA個人の問題だったのか。
協議し、明日への活路を見出し終了の予定。
最後に
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この物語に「悪役」はいない。
ただ可能性が多様化した現代に押しつぶされてしまった人もいる。
誰もが「もしかしたら自分も」と夢を追い始めている。
それは間違ってないし、出来るならやったほうがいい。
ただ、ふと立ち返って欲しい。本当になりたい自分を目指すのか
周りの人を優先するのか。どこまで行っても人はひとりでは生きていけない。
あなたの隣にいる人は今、笑っていますか。
完結です。ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。
長かったですよね。読みづらかったですよね、ごめんなさい。
でもこれでもかなりまとめた方です。笑
長編映画や、ドラマの脚本家さん達は一体どんな頭の中なのか
計り知れませんね。
一旦以上でございます。
書き始めると一瞬で、時間が過ぎていました。
今年の大きな挑戦の1つです。
改めて自分が何者かは、初投稿で簡単に書きました。
下記SNSでは、普段の撮影データを投稿しています。
よろしければ、ご覧ください!
Instagram:@ipp9i_y
Twitter:@ipppppeiii
今後ともよろしくお願いいたします。
要検討※残酷すぎるもう1つのラスト
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これは、あまりにも残酷で正直映像化出来るのかも不明ですが、もう1つ用意しました。
四章の奥さんのシーンで挿入し、
衝撃の事実が明らかに。
いつもBCDの話をするAを、
実は寂しそうに見る奥さん。
それは、もうこの世に3人はいないから。
終止符として、四章でAがいつものメンバーを
家に連れてきたよ!というシーンで、Aと視聴者に
初めて明かされるシナリオ。
「こいつが、Bで。Cで。Dで。」
「どこにいるのよ。」
「は?いるだろ、こいつらと俺の4人で。」
「もう、うんざり!これ見て!これ」
差し出される1枚の新聞切り抜き記事。
そこには20代4人が高速道路で大規模事故を起こしたことが記されている。
3人は死亡。1人は記憶障害且つ、重度の幻覚症状が予想されると。ずっと4人でやってきたというのは、Aの希望的観測かつ妄想だった。
また、BCDの人間は実在したが、それぞれ価値観が違うのはAの頭の中で、自問自答する際に生み出した人格だった。そして結末は同じだが、
死の理由が180度変わることに。
これで危惧されるのは、
テイストがドラマからホラー要素に転換されてしまうかもしれないのと、A1人で話すシーン、
Aと誰かが話すシーンを回想シーンで
一気に撮る必要がある。
物理的に出来るのかどうか要検討です。
ですが、僕が好きな結末でもあります。笑
これをどうするかは最後の最後まで、
全員と話し合いたいと思います。
応募結果が、4月末予定に終わるとのことで
どちらが先に映像化出来るかといった青写真も描いています。
人生何事も挑戦。今年も、ずっと走り続けます!
#創作大賞2022
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