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奈良国立博物館で開催中の「空海KUKAI-密教のルーツとマンダラ世界」展 天井から吊り下げられた幕に書かれた言葉が沁みる

弘法大師空海が誕生し、昨年が1250年ということで、各地で空海ゆかりのものの特別公開や記念展覧会が開催されてきた。そのラストとして奈良国立博物館で「空海KUKAI-密教のルーツとマンダラ世界」展が開催されている。
 
思い立ったが吉日ということで昨日行ってきた。
午前10時過ぎに近鉄奈良駅に着き地上に上がると観光客で駅はごった返していた。駅からほど近いところには観光名所である鹿と遊べる奈良公園、興福寺や東大寺、春日大社といった奈良を代表する名跡が多いことから外国人観光客や修学旅行生などで大変賑わっていた。
 
人を横目にみながら博物館に着くとすでに当日入場券を求め長い行列ができていた。30、40分はかかるといわれたが列に加わり周りの景色を楽しみながら待った。入場者が多いと聞いていたが想像を超えていた。空海展とあってか、年配の方々が多いのは予測どおりであるが、たまたま並んだ列の後ろのご年配のカップルは「名古屋からこれを楽しみに観にきました」と、またその後ろの方からは「もう2回ほど四国お遍路は結願しまたよ」と誇らしげに突っこんで来られた。
 
この人気はなんなんだろうか。“弘法大師さん” 、“空海さん” で親しまれているお坊さんは、その方たちにとっては、心の支えになっているスーパースターなんだろうか。知れば知るほど、手を合わせれば合わせるほど仏に寄り添いたいという願いが増幅しそうさせるのかもしれない。
 
館内の天井から幕がいくつか垂れ下がっていた。その一つに、「弘法大師請来目録」からの言葉として書かれていた。紹介すると、
 
 
「法は本より言(げん)なけれども言にあらざれば顕わず。真如は色を絶すれども色を待ってすなわち悟る」
 
現代語訳も書かれていた。
 
真理はもとより言葉を離れたものだが、言葉なくしては真理をあらわすことはできない。絶対的な真理は現象界の物を超えたものだが、物を通じて初めて真理を悟ることができる。
 
リポート&写真/ 渡邉雄二
 
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よろしければサポートお願いします。日本の伝統文化に関心を寄せています。若いころに文化圏の異なる地域の方たちとの交流で日本のことをあまりにも知らなかったことに気づかされ、それがきっかけで広く浅く学んでいます。拙いレポートですが、お目に留めていただければ幸です。