「旅の日」にちなみ旅人を想う
日本旅のペンクラブが、松尾芭蕉が江戸深川の採茶庵から東北や北陸の地へと旅立った(奥の細道) 5月16日(新暦)を「旅の日」と提唱した。
松尾芭蕉は、ご存じ奥の細道に「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」と旅の記録として残している。月日は永遠に通り過ぎていく旅人のようであり、来ては過ぎる年もまた旅人のようなものである、という意味の紀行文。
芭蕉にふれることで、ふと昔の友人のことが思い出された。若くしてこの世を去ったが世界を旅してまわっていた。月日は通り過ぎていくなかで旅人は今もどこかで・・・。
写真は、江戸時代の絵師 中村芳月が描いた松尾芭蕉である。賛は、「いざさらば雪見にころぶところまで」という芭蕉の俳句を、俳人 江森月居が書いたもの。描かれた芭蕉は道帽と呼ばれる頭巾をかぶり、僧侶が用いる墨染めの衣に似た編綴を身につけている。旅の途中だろうか。
リポート/ 渡邉雄二
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よろしければサポートお願いします。日本の伝統文化に関心を寄せています。若いころに文化圏の異なる地域の方たちとの交流で日本のことをあまりにも知らなかったことに気づかされ、それがきっかけで広く浅く学んでいます。拙いレポートですが、お目に留めていただければ幸です。