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たどり着いた先が白鳳文化を築いた仏像や絵画 【奈良の古刹めぐり―法隆寺Ⅱ-】

【法隆寺Ⅰ】でも紹介したが、何気なく広げた名宝日本の美術「法隆寺」の見開き頁に、西院伽藍の金堂内の須弥壇の中央に「釈迦三尊像」、向かって右に「薬師如来坐像」、左に「阿弥陀如来坐像」、そして須弥壇の四方に天部四天王像が安置されていた。
 
今までに見た仏像と形姿や顔の造形が少し異なっていた。飛鳥時代の後期から奈良時代かけて渡来人や遣唐使などが伝えたアジアの仏像の造形が色濃く表れていた。仏教の影響を強く受けた白鳳文化を形成した。その代表的な仏像が薬師寺の「薬師三尊像」や法隆寺の「阿弥陀三尊像」など、また絵画でいえば法隆寺の「金堂壁画」である。
 
ご存じ法隆寺は、7世紀の初めに、聖徳太子が創建した寺院で、「金堂」や「五重塔」は、現存する世界最古の木造建築として有名。金堂の外陣の壁には、12面にわたって釈迦や阿弥陀がいる浄土の世界が描かれている。まさに仏画曼荼羅の世界が広がっている。
 
図書館から借りた大型図版の書籍に掲載されている仏像写真を見ながら心が躍った。いままでに見てきた仏像との違いが私でも解かるものだった。珍しさに加え、左右相称で体全体が細見に造られている。この時代の仏像は金銅製造ということもあり飛鳥時代から奈良時代に継がれてきた特徴のひとつで木像にない気品が現れている。
 
本物を鑑賞する前に大型図版の写真を見ては解説文を繰り返し読んでいる。まさに夏休みの読書感想文の宿題の様相を呈している。仏像を通して歴史をひも解いているかのようである。
 
トップの写真
法隆寺金堂壁画(岩波書店)&名宝日本の美術「法隆寺」(小学館)
 
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