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建仁寺 天井画双龍図が小泉淳作氏の顔に見えてくる

日本画家「小泉淳作(1924~2012)」という名前を知ったのは20年ほど前になる。建仁寺を訪れ法堂の天井画「双龍図」の作者として名前が表示されていたのを観たときが初めてだった。法堂の天井を見上げたとき過去に観たことのない巨大な2頭の龍が絡み合っている画に圧倒されたのを覚えている。

その双龍図が京都建仁寺の開創800年を記念して奉納されたのが2002年で、それ以来、建仁寺の顔として親しまれている。作者である小泉淳作氏が生誕し今年で100年、2012年に逝去されてから十三回忌を迎える節目の年にあたり、小泉氏の特別展「生誕100年記念 小泉淳作展」が同寺の本坊と塔頭の禅居庵の2会場で開催された。

残念ながら見逃してしまった。また機会があるかどうかわからないが、小泉氏を偲びながら双龍図を鑑賞する機会を作りたいと思っている。
小泉氏のポートレート写真を眺めていると、対象物は全く異なるのだが、以前撮影した法堂の雰囲気とどこか似ているように思われる。小泉氏の顔が龍に見えてくる。もしかして、自分の顔を双龍図に見立てて描いたようにも思えてくる。
小泉氏の代表作が法を護る龍となり、次世代の人たちのための良きお手本になれば嬉しい限りである。

トップの写真/ 2002年に建仁寺の開創800年を記念して奉納される前、ほぼ完成の畳108枚の大きさの双龍図(北海道の廃校になった小学校の体育館/ 右側に小泉氏の制作姿)


小泉淳作氏のポートレート写真


建仁寺の法堂、下が須弥壇で上部が天上画双龍図


制作に取り組む小泉氏


文/ 渡邉雄二
写真/ 生誕100年記念 小泉淳作展 HP・NHK「アートシーン」より転載・建仁寺法堂は渡邉雄二

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よろしければサポートお願いします。日本の伝統文化に関心を寄せています。若いころに文化圏の異なる地域の方たちとの交流で日本のことをあまりにも知らなかったことに気づかされ、それがきっかけで広く浅く学んでいます。拙いレポートですが、お目に留めていただければ幸です。