掃除機のブランド分析をしてみる#2
前回作成しましたテキストデータについてKHCoderを使ってテキストマイニングを行います。
コーディングルールですが、レビューや特許情報や製品のホームページを見て、おおまかに決定します。
コードですが、ブランド分析に用いるコードは以下の3種となります。
・自己表現的ベネフィット、情緒的ベネフィット
・機能的ベネフィット
・属性
ユーザーに与える影響度としては、
自己表現的ベネフィット・情緒的ベネフィット>機能的ベネフィット>属性
となります。
したがって、ブランド重視の商品は、自己表現的ベネフィット、情緒的ベネフィットを重視した商品設計となります。
ダイソンのコーディングルールは以下のようにしました。
自己表現的ベネフィット・情緒的ベネフィットは、
きれい、楽しい、簡単、デザイン
となります。
機能的ベネフィットは、
吸引性、サイズ性、フィルタ性、運転時間性、静音性、便利性、お手入れ性
となります。
属性は、
本体部、ハンドル部、クリーナーヘッド部、センサ部、フィルター部、モーター部、サイクロン部、ディスプレイ部、バッテリー部、スタンド部
となります。
パナソニックのコーディングルールは以下のようにしました。
自己表現的ベネフィット・情緒的ベネフィットは、
きれい、楽しい、簡単、デザイン
となります。
機能的ベネフィットは、
吸引性、サイズ性、フィルタ性、便利性、お手入れ性
となります。
属性は、
本体部、ハンドル部、クリーナーヘッド部、センサ部、ゴミ収容部、フィルター部、モーター部、ディスプレイ部
となります。
みてのとおり、コーディングルールは、作成者の主観が大きく反映されるため、共起マップ等のアウトプットは、作る人により異なることに注意が必要です。
したがって、この記事も参考程度にみていただければと思います。
では、上記コーディングルールでひとまず共起マップを出してみます。
・ダイソンの共起マップ
・パナソニックの共起マップ
両マップを比較しますと、ダイソンの方が密なネットワークが形成されていることがわかります。
ブランディングとは、ブランド知識のネットワークを形成すること、ともいえますので、ダイソンの掃除機の方が、ブランドとして優位とも考えられます。
ただし、共起マップでは比較がしにくいため、次回は、戦略キャンバスをつかって両者を比較し、まとめとしたいと思います。