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不思議かな、この世界

おはようございます。今日もお立ち寄り頂きどうもありがとう。

数週間ほど前の話になりますが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が、(地球と同じく)太陽を周回する小惑星「りゅうぐう」の地表に着陸したというニュースを知りました。ここ地球から約3億キロメートル離れた場所にある探査機を操作し、凸凹の激しい小惑星の地表から平坦な場所を見つけ着陸。さらにそこから地表へ向け弾丸を打ち込み、その際に飛び散った地表の堆積物を収集することに成功したと...。気の遠くなるような話だなぁ。

「はやぶさ2」が地球に帰還するのは2020年とのことですが、採取してきた堆積物から、僕らの生きる世界についてまた何か新しいことがわかるのかな。こういうことを考えるとワクワクしてしまいます(笑)。

“小惑星探査の狙いの一つは「地球の生命はどこからきたのか」という人類の根源的な問いに答えることだ。” (日本経済新聞 2019年2月22日)

この世に生まれてそれなりに年月が経ち、大人になるとつい忘れがちですが、自分たちの周りにはわからないことばかりで溢れかえっているんですよね。突き詰めると、そもそもなぜ自分たちが此処にこうして生きているのか、存在しているのか、その答えを知っている人は誰もいない(おそらく)。

上で紹介した宇宙探索はわかりやすい例ですが、この世の多くの学問というものは、「私たちは何者なのか?どこからやってきて、どこへいくのか?」という問いについて真実を見つけたい、そんな欲求から生まれたものなのではないかと思います。

そうした探求の過程で、私達はしばしば、人智を超えた不可思議な法則と出会うことがある。それは法則という性質上、“数”と絡めて発見されることが多いようです。僕は数学はてんで苦手なくせに、こういった数字にまつわる神秘的な話は大好きだったりする(苦笑)。今日はそのひとつをご紹介しようかなと。

「フィボナッチ数列」という有名な数列があります。

0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377, 610, 987, 1597, 2584...

これは、最初に「0, 1」を並べたあとはずっと、「前2つの数字の和」を並べていった数列となっています。超のつくシンプルな数列ですよね。ではこの数列の何が有名かというと、「自然界にあるものの多くが、この数(列)に従ったデザインを施されている」ということなんです。

たとえば、植物の花びらの枚数は品種によって大きく異なりますが、実はその多くがフィボナッチ数列のいずれかの数であることが多い。また、ひまわりの花の中心には無数の種が埋まっていますが、実はあれも無秩序に見えて、フィボナッチ数列に従ってらせん状に配置されている。ひまわりだけでなく、松ぼっくりやオウムガイの殻の形状、果ては銀河の渦巻きの形状などにまでフィボナッチ数列の法則が適用されているそうです。

さらに、「黄金比」という言葉を聴いたことがあると思います。人がモノを美しいと感じる比率とされており、ピラミッドやパルテノン神殿、凱旋門などの建造物からモナリザなどの絵画、今では有名企業のロゴなどにまで長く広く使われ続けている(一部ではトランプ大統領の髪型も、なんて話も...)。これも何のつながりなのか、フィボナッチ数列の隣りあった数字同士で割り算をすると、どれもこの黄金比に限りなく近い数字が導かれます。

フィボナッチ数列はこのような形状に関わっているだけでなく、他にも木の枝の分かれ方や動物が繁殖していく際の生体数など、多くの自然界の事象にも現れるといいます。また、株などの金融商品を扱ったことのある方であれば、相場の推移がフィボナッチ数に多大な影響を受けているということも有名な話。

こういう「え、どうして??」となってしまうような謎がすべて解き明かされるような日は、いつかやってくるのかなぁ。自分が生きているあいだに、ちょっとの切れ端でも真実を垣間見ることができたら本当におもしろいだろうな。

それが叶わずとも、たまにこんなことに頭を巡らせてみると「この世ってのは不思議でおもしろいなぁ」なんて新鮮な気持ちになれることが好きです。

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