「逆に」ばっかり言ってると、バカと思われる。
ゆる物書きサロン、文系女子&男子のためのたまり場、言葉のパーソナルトレーナー、遊んで学べる文章ジム、こと「おとなの寺子屋〜文章教室〜」、次回は特別企画。7月10日(土)開催です。
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メールの文章や日々の会話において、これさえ使わなければ人間関係のギスギスが大幅に減ることばがあります。それが「逆接語」。
「でも」「けれど」「逆に」「っていうか」・・・ 自分が話し出すときに、なんの気なしにこうしたフレーズから文章・会話を始める人は少なくありません。これが要注意。
人には「承認欲求」というものがあり、自分の話や意見を認めてもらいたくてしかたありません。「そうだね」「確かに」などと受け止められると、それだけでうれしいのです。いっぽう「でも」「けれど」など逆接語から話し出されると、まるで意見を否定されているような気持ちに。目に見えないきしみが生まれるのです。
本当に反対の内容を言う場面(議論やディベートなど)ならいざ知らず、安易に「っていうかさあ」などと話を始めないように心がけたいものです。本人にその気はなくても、文句をつけているようで印象がよくありません。
代わって最近増えているのは「それで言うと、」と、相手の話を引き取る言い回し。よく聞くと関連しているようで関連してないことも多いのですが、それはご愛敬。話し出し方としてはとてもポジティブです。
さらにいえば「請求書の件ですが、あれどうなってますか?」「いま進んでるプロジェクトなんですけど、ちょっとトラブルがあって」など、会話や文のリズムを取る息継ぎのように使ってしまう「が」「けれど」。これもできれば避けたいところ。
聞いたほう・見たほうとしては「ん?」と気持ちがひっかかります(もちろん、相手の注意を喚起するためにあえて使うというテクニックもありますが、一般の人間関係においては不要でしょう)。
「請求書の件、どうなってますか?」「いま進んでるプロジェクトに、ちょっとトラブルがあって」など、言い換えは可能。むしろシンプルで知的なトーンになります。
「魂は細部に宿る」と言います。メール一通、会話ひとつおろそかにせず、お互いが気持ちのいい人づきあいを目指したいものですね。
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