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人生の先輩の「今が1番楽しい」という言葉ほど心強いものはない
仕事で広告の営業をしている。
あらゆる業種のお客さんのところへ行く機会があるのだが、先日個人でエステサロンをしている方との打ち合わせがあった。
50歳の少し手前くらい。いつあっても楽しくお話してくださる女性オーナー。
色んな話をする中で、ふとオーナーさんの口から出た言葉がすごく嬉しいものだった。
「いや~今が1番楽しいで!めっちゃ自由やもん~!」
大学生のお子さんがいらっしゃり、「お金はかかるが自分の好きなことに時間が使えて幸せ!」と。
その女性オーナーは野球好き。春休みは沖縄へ行ってキャンプ地を回って満喫。特に阪神とオリックスが好きなのだそう。
「最近のオリックスはイケメン揃いですごい!阪神見てたらなんかちょっと悲しくなってくるもん」
「阪神の選手は阪神顔言われがちですもんね。けど中野選手とか可愛い感じじゃないんですか」
「いや、オリックスは全員の勢いであっちもこっちもイケメンやから!ちょうどオリメン投票の結果も出てたし見てみて!」
そう言われ、オリメン投票なるものをチェック。
“吹田の主婦”こと山崎颯一郎投手はかっけーなと思って見ていた選手だが、他もかっこ良いんだろう。野球しているところを見ないとちょっとわからないけど、確かにみんなシュッとしている感じ。
私も野球好きなので、野球トークに花が咲いた。
「え~よく知ってるやん~!」
「けど最近は全然追えてないんですよ……。試合も全然見れてなくて」
「いや、私も子育て真っ盛りの時はそうやったわ~!今になってまた好きなことに時間をかけることができるから、めっちゃ楽しいで!試合もいっぱい見に行ってるしな」
その流れで出てきたのがこの言葉。「そうなんや!」とめっちゃ嬉しい気持ちになった。
学生時代に大人になったらどうなっていたいか、思い描いていた未来。
私の場合、“書く仕事”をしながら、子どもを産んで育てたい。
これが理想の将来像だった。
“書く仕事”に関しては、まぁ仕事で書くことも多いので叶っているといえばそうなのかもしれない。「もっとこうしたいな~」という思いはあるのだが、まぁそれは一旦置いておく。とりあえず、自分で稼ぐ力はずっと持っておきたいと思っていた。
そして、結婚して子どもを産み育てること。
子どもと一緒に動物園へ行ったり、色んな新たな体験をたくさんしたいと思っていた。
今、その理想の未来の真っただ中にいると言える。思いっきり日常になっているので気づくことはないが、よく考えるとそうだ。
進学先に就職先。どのような働き方をしたいのか。いつ頃結婚して、子どもが欲しいのか。
その都度、今を大事にしながら、先を見据える機会も多かった。先を考えて今を選択しているような感覚があった。
結婚して子どもを産んで。仕事も続けることができていて。
ここから先、どうしたいのか?
正直あまりイメージしていなかった。子どもが成長していくにつれて、親の役割は変わっていき、嬉しい反面寂しく思うことが増えるんだろうなと。40歳を目前にして、これから先はもう老いていく一方やん、と思っていた(気が早いですよね)。
そんな中で、子育てが一段落した人生の先輩が「今が1番楽しい」と話してくれた言葉が、私の中に沁みわたっていく。
いつだって、自分の進む先にいる人が楽しむ姿を見せてくれることほど、心強いことはない。
理想に描いていた“今”を味わい尽くしながら、この先も明るい未来を思い描いていきたい。
老いていく一方やんけ、なんて考えずに。
自分が好きなことをキャッチするアンテナを錆びさせないように。まだまだ自分の人生を充実させていきたい。
人生の後輩に「今が1番楽しいよ」とまでは言えなくても、「今も結構良いもんだよ」と言ってあげられるように。そんな風に年を重ねていきたいなぁ~と思う。
……よく考えたら育児・仕事・家事にと忙殺され、「あ~疲れた~」とか子どもの前でよく言っているな……。色々楽しんでいる姿は見せることはできているとは思うのだが、もしかしたら娘に「仕事と子育て大変そう」と映っていたらどうしよう。ちょっと不安になってきた。
これからは、「あ~疲れた~。だが悪くない」「あ~今日はもうパワーないわ~。まぁけど働くのも良いもんだ」って付け加えるようにしようかな(無理矢理感が逆に痛々しい)。