母子でYOASOBIの『ツバメ』にはまる
ある朝、その日はゆっくり目に保育園に連れていく予定だったので、息子はのんびりEテレを観ていた。
『みんなの歌』が流れ出し、それが少し気になる曲だったので私もテレビをチラ見。YOASOBIっぽい曲やな、と思うと、カラフルな画面の中で子どもたちが躍っている。
「ん?パプリカの二番煎じみたいなやつか?」
よくよく見ると、子どもたちの笑顔が抜群で可愛さが半端ない。リズム感もばっちりでダンスも上手。そして曲も良い。
「良い歌やな~可愛いな〜ダンスめっちゃ上手〜」と、息子と話しながら見た。パプリカの二番煎じなんて言ってしまい申し訳ない。息子と2人で一気に好きになった。
それがYOASOBIの新曲『ツバメ』だった。
ミドリーズという5人組ユニットが、YOASOBIと一緒に歌っている。NHKの子どもたちにSDGsを楽しく学んでいく番組シリーズ『ひろがれ!いろとりどり』に出演しているメンバーだそう。
その番組については詳しくは知らない。
しかし、このミドリーズが歌う『ツバメ』は気に入った。
真ん中の男の子、小さいのにリズム感が半端ないし、ダンスに心が入っている。只者ではない。調べてみると、数々のCMやドラマの出演経験があって、なるほどやっぱり只者ではない。
その他にもNHKの『ゴーゴー!キッチン戦隊!クックルン』の茶太郎役だった男の子がいたり、朝ドラ『半分、青い。』に出演していた女の子がいたり。スーパープロキッズたちの可愛さに、心をガッツリ掴まれた。
後日、YouTubuでミドリーズが躍る『ツバメ』を流してみていた。すると、娘が反応。
「何これ?」
「可愛いやろ。夜に駆ける歌ってる人たちの曲やで」
娘はじっと見ている。
「……めっちゃいいな!気に入ったわ」
そして、娘は一緒に踊り出す。それに合わせて、私も息子も踊る。その後3回くらいリピート。みんな自然と笑顔になる。
その日から、『ツバメ』を踊るのが娘の日課になった。
毎日、YouTubuをテレビで映し、『ツバメ』を選択。何回もリピートしてダンスを練習している。え?なんか発表会でもありましたっけ?というくらいの熱の入れよう。
「何のためにそこまで練習してるん?」と聞くと、
「意味なんかない。踊りたいからやってるだけ!上手に踊りたいから。あかん?」
とのこと。
いや、全然あかんことないよ。踊りたいから踊る。良いじゃないか。
かく言う私も…………。
在宅ワークの合間、お昼休みの時間など。ふとFire TV Stickに手が伸びる。YouTubeを立ち上げ『ツバメ』を選択。
おもむろに立ち上がり、ミドリーズと一緒に踊っている。可愛さと軽い曲調に自然と笑顔になっている私。こっそり昼間一人で踊る母親。
娘に「なんのために」なんて、言えたもんじゃない。ただ楽しいから。お母さんだって、スーパーキッズたちと一緒に踊って良いじゃない。ただし、このこっそりダンスは子ども達に内緒だ。(恥ずかしいから)
車でお出かけする時も、いつも『ツバメ』かけて~とリクエストしてくる子どもたち。家ではミドリーズと一緒に母子で踊り、しまいには一人でもこっそり踊る母親。
母子でYOASOBIの『ツバメ』にはまっている。
ダンスを誰かに披露する予定は、まだ(この先も)ない。