
久しぶりのクラシックコンサート
こんばんは!
今日はサントリーホールで「はじめてのクラシック 中学生・高校生のために 2021年」というコンサートがありました。
従姉妹が日にちを間違ってチケットを購入したため、譲ってもらい、娘と行ってきました。
指揮・小林健一郎
ヴァイオリン・吉村妃鞠
管弦楽・東京交響楽団
案内役・三枝成彰
「チャイコフスキーの魔力」
祝典序曲「1812年」変ホ長調 作品49
ヴァイオリン協奏曲二長調 作品35
交響曲第4番 へ長調 作品36
わたしが楽しみにしていたのは、チャイコンで親しまれている、ヴァイオリン協奏曲でした。なんともエレガントな1楽章、甘く切ない2楽章、そして民族的で華やかな3楽章。何度聞いたことでしょうか。
きっとヴァイオリニストの方にしてみたら「うんざりするほど」弾く曲なのだと思いますが、聴く側からしたら飽きることがありません、よね?
今日は誰がソリストかわからず行ったのですが、プログラムを見てびっくり。吉村妃鞠さんというヴァイオリニストはなんと10才の女の子だったのです。
ちょうど同じチャイコンを演奏している(一部ですが)動画を見つけたので貼っておきます(*^-^*)
それにしてもこんなに小さい娘さんが、こんなに情緒豊かにチャイコンを弾くとは、驚きでした。10才でこれだけ弾くのですから、もっと成長した暁にはどんなヴァイオリニストになっているのか楽しみになりました。
わたしは、一般的に子ども時代を犠牲にして(いるように見える)ステージに立つ姿を見るのは正直あまり好きではありません。大人の思惑やらビジネスが見えるようで・・。ただ、彼女は生き生きとしていて、なんだか頼もしく感じました。時代の流れもあるのかも。昔は根性論が優勢でしたが、今は楽しい!気持ちが先に立っている気がします(*^-^*)
さて、わたしは、小学校の時、器楽部でヴァイオリン担当でした。田舎の公立小学校でしたが、なぜか器楽部に力を入れていたのです。当時は先輩が怖くて、とても厳しくて嫌な思い出しかありませんでした。
2年だけ部活動で練習した後は特に興味もなく忘れ去られたヴァイオリンでしたが、32歳の頃、その音色に救われることになりました。
当時色々あってまさに絶望のどん底だったわたし。ある時実家に帰って母親が持っていたCDを何気なくかけたら、1曲目にかかったのが、こちらのヘンデルのヴァイオリンソナタ。
派手でポピュラーな曲とは違いますが、静かに語り掛けるような音色でした。
なぜかとめどなく涙が出て、止まりませんでした。少しメランコリックな曲調と自分の思いが共鳴したかのようでした。心の澱を洗い流してくれるような響きにとても癒されました。
それをきっかけに、ヴァイオリンをもっと聴きたい!という思いが出てきました。独身で時間は自由にあったので都内のコンサートに出かけ、図書館やTSUTAYAでCDを借りMDに録音して(笑)貪るように聴きました。
それと同時に「もう一度ヴァイオリンを弾いてみたい」と思うようになり、実家から古いヴァイオリンを持ってきて、会社のそばの楽器店でのレッスンに通い出しました。60近くの女性の先生と気が合い、おしゃべりしながら。30分のレッスンなのに、いつも4,50分かけて教えてくださり、それはそれは楽しいレッスンでした。
また、たいしてお金もなかったのに、もう少しいい楽器にしたい!という気持ちから古いフランス製のヴァイオリンに出会いました。まさに生活が音楽漬け。会社の帰りにレンタルスタジオで練習したり、家でも遠慮がちに音を出したり、全部そっちのけ、というくらい夢中でした。(注:しかしながら所詮素人。それはそれは調子はずれの音でした)
今日訪れたサントリーホールも当時結構通った思い出の場所です。夢中だった頃から15年くらい経っていますが、娘と一緒に来ることができた、という別の幸せを感じました。
さて、あれほど夢中だったヴァイオリンですが、結婚・出産を機に、弾くよりも、聴くことが増えました。また、娘が幼稚園の頃レッスンを再開したのですが、練習時間を捻出するような熱意も影を潜め、なんとなーく「もういいかなあ」と思い、ある時休会しました。
何事につけ、ものすごい情熱でのめりこみ、ある時潮が引くように終わるパターンになることが多いのですが、ヴァイオリンは聴くだけでもかなりの癒しになるので今でも頻繁に聴いています。音楽は本当に生きる力になりますし、わたし自身音楽に助けられ、その上人生に彩りが増えたのでまさにNO MUSIC, NO LIFEと言っても過言ではありません。
娘の名前は「◎音」と「音」を付けました。今のところクラシックには全く興味がなさそうで今日も気持ちよさそうに寝ていましたが、イマドキのものであれ音楽は好きなので、彼女の人生でも色々な場面で素敵な音楽に出会えるといいなと思います。
とりとめもなく書きました。
お読みくださり、ありがとうございます。
ナマステ~✨