[映画:ブルーピリオド]を見た話

毎日投稿18日目
まずい…書くことがなくなってきた。笑

#映画感想文

ということで、ちょうど昨日「ブルーピリオド」を見たので、その感想。


YOASOBIの[群青]がキッカケ

[群青]と[ボク]

きっかけはYOASOBIの「群青」という曲。
数年前、群青がまだ流行る前だった。
その時に
「いーちゃん(あだ名です)の心みたいな歌だよ」
と友人に教えてもらった。

ボクの写真は「青」というイメージを持っている人が多い。
元々青が好きだし、
過去2回の個展のタイトルも
[Blue]と[Turquoise]
だから群青が余計にハマった。
歌詞の内容も、本当に自分の思いに似ていた。
この歌詞が特に。

好きなことを続けること
それは「楽しい」だけじゃない
本当にできる?
不安になるけど
何枚でも
ほら何枚でも
自信がないから描いてきたんだよ
何枚でも
ほら何枚でも
積み上げてきたことが武器になる
周りを見たって
誰と比べたって
僕にしかできないことはなんだ
今でも自信なんかない
それでも

群青/YOASOBI

[群青]と[ブルーピリオド]

YOASOBIの楽曲は、絵本などの物語がモデルになっている。
というのを聞いたことがあった。
だからこの[群青]という曲は何をモデルのしているのか興味があった。

そしたら[ブルーピリオド]という作品がモデルらしいと知った。
"美大にまつわる話"という情報しかなかった。
だけどいつか観たいなぁと思っていた。
でも自分が入っている配信サイトは見れなくて、
そしたら実写版の映画が公開すると知った。

結果、公開中には観に行けなかったんだけど、
昨日たまたま配信されていることに気づいた。

本編感想

自分の学生生活

ボクは割と学生時代をあまり上手に過ごせなかった。

いじめが原因で中学受験を早々に諦め、公立の中学に入学。

高校も「この高校に行きたい!」という希望もなくただなんとなく、
推薦でいけて、いくつかの自分の条件をにあった高校へ。

大学なんて一番いい加減だった。
大学附属の高校に行っていたけど、その大学で学びたいことがなく、
なんとなくこれならと思うデザイン学科があって指定校で行ける大学へ。
今考えたらとてもとても両親に申し訳ない。

大学生活は学生生活の中でいちばん楽しめなかった。
馴染めなかったのもあった。合わなさすぎてストレスで禿げました。笑
中退などしなかったことだけが唯一良かったと思えること。

だからボクは「これをどうしてもやりたい」と打ち込めるものがなくて。
というかこの時点ですでにボクは諦めてしまっていた。

大人になってからの解釈だけど、
やりたいことがなくても大学まで行ったのはやれる選択肢を増やすためなのかもしれない。
いろんな勉強をして知識を広げたり、
やりたいことが見つからなかったとしても在学中に見つけたり。

確かに大学時代に学んだエディトリアルデザインの知識や今でも役に立っている。

若い時から「やりたい」を見つけること

そんな学生生活を送っていたから、大人になってこの作品を見て感じた
学生時代から感性を研ぎ澄ませるということへの興味。
ボクは大人になって、というかここ数年で「感性」というものを意識した。

でも絵でも、写真でも、音楽でも、演技でも、
若いうちから「表現すること」に打ち込むということ。
自分には未知の世界だったから単純に素晴らしいことだと思う。

主人公は高校の途中で「絵」に出会って美大を目指していた。
けど突き動かされるものに出会ってそれにがむしゃらになることが、
ボクは学生の頃からできなかった。

努力の話

才能がある天才肌と、ひたすら努力の人、
ボクは圧倒的後者。
でも「絵」は努力するほど好きになれなかった。

「自分より上手い人はたくさんいる」
「自分が絵を描いても」

と思って次第に描くことがコンプレックスになっていた。
そして自分の表現をダイレクトに出せると感じた写真を始めた。

主人公に影響を受けて、
やりたいことを見つけて進路を決めた友人が
「努力は自信のなさの裏返しか?」
と聞くシーンがあった。

これはフィクションだけど、
こういう核心をつく友人の言葉ってすごく心にのこる。

ボクは基本的に要領が悪いので、
人並みになるまでに人の何倍も努力しないと行けない。
理解するのも分解して理解しないと胎に落ちない。
だから、写真も今くらいの自信を付けるまでに何年も何年もかかった。

おそらくマンガやアニメだと
もっと努力しているところが描かれているんだろうと思う。

実写映画化の話

この作品はマンガもアニメもまだ見ていないんだけど、
ボリュームのある内容を映画の尺に収めて、
見どころをいくつか作るって大変なんだろうと思う。

だからこそ各キャラクターの葛藤を掘り下げているであろう原作をたいと思った。
実写化って賛否で言うと「否」の方が多いイメージ。
だけどこの作品に関してはキャラクターの解像度が高いように感じた。

普段自分は原作を知っていての実写化を目にすることが多いので、
こういった視点から作品に入ったのは初めてだった。

映画の感想というより自分の学生時代のことをの話になってしまった。笑
原作、見たいなぁと思いました。

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