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生活リズムと一人旅


6月に会社を辞めて、11月も中旬となり4ヶ月とちょっと経った。
朝早く起きることができた日には、夫さんと自分のためにお弁当を作ったり、ゆったりとした朝食の時間をとり、軽く運動して(ヨガやウォーキング)、掃除、洗濯をざざっと終わらせて、am10時。そこから仕事をしたり、自分の時間を過ごす、なんとなくのリズムが整ってきた。

生まれてから物心つく頃には、学校や会社に所属していたので、自分のリズムというものを意識することがなかった。朝起きて、陽のひかりにあたりながら少し体を動かすことがこんなに気持ちが良いなんて知らなかった。会社に勤めていた頃は、不本意に出勤のために動いていたので、考えることもなかったのだ。もったいない。

先日、友人の結婚式のために熊本県に1人で一泊した。久しぶりの一人旅はとても楽しみだった。ずっと行ってみたかった喫茶併設の書店があり、そのお店に行ける絶好のチャンスだった。

熊本市は熊本駅周辺から繁華街にかけて大規模な再開発が進んでいて、数年ほど前に来た時とだいぶん様子は変わっていた。その書店は再開発された大きな土地区画の隣に、まだ残っている古びれたビルたちの中の二階にあった。

結婚式のための大荷物を持って、その古びれたビルの急な階段を上がり書店に入ろうとすると、扉につっかえてあたふたした。変な汗が吹き出たが、無事に書店に入ると、ひととおり気になる本を見て数冊購入し、喫茶空間でコーヒーフロートを頼んだ。コーヒーの上にのっかっているアイスクリームが、黄色味がかっていて濃厚でとても美味しかった。

店内は平日の夕方にも関わらず、常連さんや数名のお客さんがいた。みんなリラックスしている様子で、楽しげに話している。窓からは外のひんやりした空気、キッチンからはバターサンドを焼く香り、本のインクの匂いがして、どことなくホッとする。とても心地のよい空間で、そこに居るだけで、なぜか優しい気持ちになった。

歩きたい気持ちになって、駅まで川沿いを歩き、新幹線に乗って帰ってきた。その1人旅から数日経ったけれど、平日の午後、仕事をしていると、ふとあのお店を思い出す。きっと今こうしている間にも、あのお店には、あの時感じた空間、時間が流れてるんだろうなぁと思うと、まだ優しい気持ちになる。あのお店で過ごしたような、時間の過ごし方や、空間を自宅でも体現できないかと思う。

時間の使い方は、音楽や香り、光の加減、空間やデスクの広さや狭さ、たくさんの要因で感じ方が変わる。どうやら私は、あのお店のような空間だと、安心して頭が冴えて、優しい気持ちになれるみたいだ。と、また少し自分のことを知ることができて嬉しい。行ってみてよかったなぁ、素敵なお店に出会えたなぁ。と、時々思い出してしみじみしている。

noteを始めて約1年。11月で29歳になります。20代最後だ。
昨年は、書こう書こうと思いつつも、仕事に忙殺されあんまり書けなかったなぁ。今年は、フリーランスになったので、日記のように気軽に感じたことを書いていけたらいいなと思います。

いつも読んでくださる方、たまたま読んで下さった方、
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
今後とも宜しくお願いします :-)


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