体重事情と将棋メシ
将棋棋士は対局をすると体重が2kg前後減ります。さて、ある日の対局翌日。体重はというと……
+1.5kg☺️
……
高校生で女流棋士デビューした頃、対局は平日なので学校が終わってから愛知を旅立ち、大阪や東京へ。
昔は方向音痴でしたので決まったホテルに泊まり、夜は高校生一人、新宿や大阪福島で入れるようなお店がわかるわけもなく、コンビニおでんなどを買い込んでホテルの部屋で食べていました。今は一人ラーメンでもなんでも行けるけど、初々しい時代が誰しもあります。
対局は10時から始まって、早いと13時、遅いと18時頃の終局。数年前まで昼食休憩は自由に外出していたので、決まってケーキを一つ食べていました。
そんな食生活+対局での消耗+移動の疲れ……いつも1〜2kgは痩せていました。
デビューから年数を重ねる毎に、この痩せ方は良くない、体力は戻さねば!というプロ意識なのか言い訳なのかわからないものが芽生えます。図太くなるにつれ行けるお店も広がって、対局前日の夜はしっかり食べるようになりました。
ある日の対局日メニューは以下
朝フルーツサンド、お昼ミニうどん350円(初めて頼んだけど優秀(しかし出前700円〜なので他の棋士がそのお店を頼んでいるか要確認))、夜は鯛のお造りからカツ、鰻まで、この世の美味しいをまとめたもの。
対局前日メニューは焼き肉ランチ、夜は鍋の余りにうどん。一人暮らしのご飯って食材全部つっこむから多くなりがち。
今は大阪住みなので関西対局なら移動の疲れもないし、これだけ食べていたらそら増えます。
2年くらい前、最重量を達成しました。現在はそれよりマイナス4kgほど。戻っただけです。
それだけ増えると、正座に響くということがよーくわかりました。足が痺れる、よりも膝が痛くて辛い。あぐらをすれば腰痛、正座なら膝、肩こりは慢性的でもはやわからない。詰みです。職業病です。
渡辺三冠はタイトル戦に体重計を持っていくのは有名な話。毎日走っている棋士も関西所属だけで3人は思い浮かびます。
長時間座っていられる体力と体重……
運動音痴だから将棋をしていたはずなのに、おかしいな、けれどもそう言っていられないという戒めを胸に、梅雨が明けたら考えます。
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